昔のラジオ受信機の周波数表示の600kHzと700kHzの間と1200kHzの少し上にある2箇所の◀(三角マーク)は何なのでしょうか。近年のラジオにはこのようなマークはありません。


1950-1960年代のMADE IN JAPAN"の膨大な数のトランジスターラジオがアメリカへ輸出された当時は、ソ連とアメリカ側との冷戦時代で核攻撃の恐怖が現実のものだったのです。


アメリカでは核攻撃により、アメリカ各地の一般ラジオ放送局が破壊されても、大丈夫なように国防総省管轄の臨時放送局が準備されていました。その周波数が640kHz及び1240kHzに付けられたマークだったのです。
よって、アメリカに輸出される日本製のラジオ受信機のチューニングメーターのコンテンツにはこの三角マークが振り付けられ、一目でわかるようになっていました。

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