こちらのSONYラジオは、
『FMホームラジオの決定版!』という唄い文句で1966年に発売された製品型番としてはちょっと変わった製品番号(Model No.):
『8F-38』と名づけられた、ホーム型ラジオ
「通称:ファミリーD」です。ほぼ正方形に近いお洒落なスタイルです。商品ターゲットは高感度のFM及び中波放送の2バンド放送をご家庭で楽しむファミリー向けに発売(当時:12,500円)されたラジオ受信機です。
このラジオには、FMステレオ放送を楽しむための
「ステレオアダプター(STA-38)」が別途当時9,500円でラインナップされていました。1966年の発売当時、このラジオ(8F-38)と姉妹品(STA-38)共に通商産業省(現経済産業省)によって創設された
「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を受賞した、デザインが優れていると認められた名機です。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_c70bf8.jpg)
《商品状態》
・昭和41年製の中古品オリジナルです。
・中波とFM放送の2バンド、9石トランジスターラジオです。
・本体の外観には擦りキズや経年汚れがあります。表の銀色のスピーカーカバー(アルミのメッシュ)に数ミリのエクボ(ヘコミ)があります(画像を参照くださいませ)。
・ロッドアンテナは良好、スムーズに伸縮します。アンテナの先端の赤色キャップも付いています。
・プッシュ式の電源スイッチ”ON-OFF”は良好です。
・電源入れると、チューニングメーターの部分の内部(豆電球)照明が点灯します。
・ボリュームつまみを回したときに雑音が混ざることがあります。
・スライド式のFM/AMバンド切替スイッチの「AM」側に接触不良が発生することがあります。
・チューニング(選局)ツマミはスムーズに回り、問題ございません。
・東京都板橋区の事務所における受信状況は、NHK第1、NHK第2、TBSラジオ,AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、文化放送及びFM(NHK-FM、FM TOKYO、J-Wave)を元気に受信出来ます。
・受信状態は FMおよびAM放送共に好調、高感度ラジオであることを実感できます。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_cb965e.JPG)
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_c88dbc.JPG)
◆電源スイッチはプッシュ(押しボタン)式で、スムーズにON/OFF操作が可能です。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_071765.JPG)
▼メッシュ状のアルミ板の凹み部分はラジオ放送の受信には影響はございません。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_09861a.JPG)
▼左側面の端子は「イヤホン」と「テープレコーダー」用
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_3688fb.JPG)
▼右側面の端子は「FMアンテナ」用
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_16f120.JPG)
▼チューニングメーター辺りのフロント・グリル
なお、このページの末尾に(参考までに)携帯電話で3分間ほど撮影した受信バンドの切替操作及びチューニング操作の様子を掲載しています。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_e53eb0.JPG)
▼頭部には持ち運び用の取っ手が付いています。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_5f1c4a.JPG)
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_5d91eb.jpg)
▼本体背面にある丸い取っ手を引っ張ると電池ボックスのカバーが開きます。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20180322_0a997c.JPG)
▼裏面の右下は、姉妹品である別売りの「ステレオ アダプター」への接続ジャックがあります。一番下側はAC100V電源コードのプラグ差込み口です。プラグの形状は左右異なりますのでご注意くださいませ。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_d309fe.jpg)
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_90db47.JPG)
▼乾電池ボックスです。単一乾電池4本を使用します。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20180322_d1c791.JPG)
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20180322_bf3a84.JPG)
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_4bc6b0.JPG)
▼本体の裏側から飛び出たリード線は「アース」と「アンテナ線」です。
この2本のリード線は、使用しない場合、電池ボックス内に収納可能です。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_df16a7.JPG)
▼本体内部です。直径100mmの大きなスピーカー、トランジスター:9石(ゲルマニウムトランジスタ2石+シリコントランジスタ7石)、ロングサイズの中波用バーアンテナなどが観えます。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_10909b.jpg)
▼本体の底の部分は綺麗です。
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_6436a1.JPG)
《昭和41年発売当時のカタログの説明から抜粋》
![](https://palette.ocnk.net/data/palette/product/20230714_4da125.jpg)
《製品仕様》
・製品名:ソニー ソリッド ステート ファミリーD
・製品番号;8F-38
・トランジスター:9石(ゲルマニウムトランジスタ2石+シリコントランジスタ7石)
・最大出力:850mW
・製造:Made in Japan. ソニー・東京工場
・発売価格:昭和41年、定価 12,500円
・外寸サイズ(約):(高さ)約20.5cm X (横幅)約20.0cmX (奥行き)約10.5cm
・本体重量:約2,250グラム
・電源:単一乾電池 X 4本または100V家庭電源(注:ソニー純正の電気コードプラグが付きます。)
・発売価格:昭和41年、定価 12,500円
・右側側面にはFM放送アンテナ端子が付きます。
・左側側面にはイヤフォンとテープレコーダー用端子が付きます。
・背面下の電池ボックスのカバー隅の穴からアンテナ接続線とアース接続線が飛び出ています。この2本の線は電池ボックス内に収納できます。
《備考》
・元箱、説明書、イヤホン、乾電池は付きません。
・ソニー純正のAC電源コードが付きます。
・当店では、1966年製造時の性能を保証するものではございません。
▼下の参考動画は、当該品の受信バンドの切替操作及びチューニング操作の状況を携帯電話で撮影したものです。