こちらの商品は、昭和35年(1960年)に発売された
東京芝浦電気製の
Model No.7TP-439S『2バンド(SW/MW)7石トランジスタラジオ受信機』です。このラジオ内部プリント基板にある
【静電エネルギーを蓄えたり、放出したりする受動素子、電子部品の中でも消耗劣化が進行する】コンデンサーは全て良品と整備交換済です。発売から既に60年以上が経っていますが、今日でも大きな音声で元気良く鳴っている現役です。
◆フロントグリルは全面が金属製でクロムメッキ仕上げ、メッシュのスピーカーカバーの中央には「東芝」のエンブレムがあり、チューニングメーターの右側は矢印を大きくイメージした斬新なデザインです。
▼本体右側面にあるクロムメッキ仕上げの受信バンド(短波・中波)切替レバーがおしゃれでいい感じです。
▼本体左側面にある穴は電源端子、イヤホンジャック(穴3.5mm径プラグに適合)、"PHONO"端子。この「フォノ」はレコードプレーヤーで、LPなどのアナログレコードを聴くときに接続する端子。ここに外部のレコードプレーヤーの"PHONO"配線コードのプラグを差し込むことで、このラジオからレコードも聴ける機能です。
▼電池ボックスと背面蓋(カバー)は一体構造です。
《製品仕様》
・メーカー:東京芝浦電気
・型番:Model No.7TP-439S
・受信バンド:中波 540kHz〜1600kHz・短波 4.0MHz〜12MHz
・回路:スーパーヘテロダイン
・トランジスター/ダイオード:東京芝浦電気製・7石ゲルマニウムトランジスター2SA60, 2SA49, 2SA53, 1S50 x 2, 2SB54 x 2, 2SB56 x 2
・電源:DC 6.0V /単三乾電池 4本
・スピーカー:直径65mm、(当時の東芝特製) 竹パルプコーンスピーカー
・イヤホンジャック:穴3.5mm径プラグに適合
・フォノ端子:装備あり
・外寸サイズ:(約)142mm x 82mm x 37mm
・生産国:Made in Japan
・発売定価:10,500円(現金一括購入9,950円)
・発売時期:1960年10月
《商品の状態》
・昭和35年(1960年)製の中古品です。
・この時代の品としては比較的綺麗な状態です。
・本体には擦り傷や経年汚れがあり、裏蓋の20ヶ所の通風孔に1本に欠けがありますますが、性能・使用には支障はございません。本体の内部は綺麗な状態です。
・整備のため、プリント基板の劣化した電子部品(コンデンサー)は全て良品と交換しました。
・東京都板橋区における受信状況は、NHK第1、NHK第2、AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、TBSラジオの受信を確認しました。
・元箱、説明書、差込式ロッドアンテナ、乾電池は付きません。
・付属の革製ケースは経年劣化や汚れ、破けている部分があります。また、ベルトおよび左右の留め具の右側ボタンが紛失しています。
▼参考画像:1961年5月1日 京都新聞 4面記事の『宝塚歌劇 春の踊り』の左隣はこの『東芝トランジスタラジオ7TP-439S』掲載広告
◆昭和36年当時の販売キャッチフレーズは「ささやきにムードをそえる。」とある、今思うと大胆な東芝CMですね(^^♪
※冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。