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こちらのアンティーク・ブリキの飛行機おもちゃは東京の玩具メーカー「倉持商店」によって昭和初期に発売されたダグラスの「トランス・ワールド航空」双発旅客機、米国機体番号："NC223Y" （TWA NC223Y Douglas DC-1 ）です。発売当時このおもちゃの機体は金色と銀色の２色でしたが、こちらの商品は、金色塗装です。インターネット検索したところ、現在アメリカのeBayのネットショップでは"Wonderful Vintage 1930s Kuramochi Japan TWA NC223Y Douglas Wind Up Airplane" と言う件名で、これの銀色塗装の方が擦り傷あり・巻きネジ紛失・箱なし状態で約６万円（商品：495ドル+ 送料：40ドル）で販売中です。
このおもちゃは東京下町の「倉持商店」によって製造されたもののその多くは第日本帝国の外貨獲得のため大半はアメリカへ輸出されました。1930年代当時、日本のゼンマイ駆動のメカニカルなおもちゃは世界最高水準にあり、人気を博したようです。


◆主な素材はブリキで、機体は金色の塗装が施されています。

▼胴体の腹部にはゼンマイ駆動が付いており、車輪の回転と双発プロペラ回転がギアボックスで連動しているメカニカルなおもちゃです。本来はゼンマイ巻き上げネジを巻き上げると、双発プロペラが回りながら走行するおもちゃですが、現状は稼働しません。

▼前輪の左右は、亜鉛合金のハブ（ホイール）に白いゴムタイヤが付いています。

▼後輪は、ブリキ製の丸くがプレス加工されたタイヤがついています。そのユニットは本物同様に左右回転し、走行時に旋回できる構造です。

▼この商品の保存状態は、擦り傷や錆、痛みが一部あり、巻きネジは紛失しています。現状は稼働しませんが、この時代の古い玩具としては良い方だと思います。銀色のブリキ製の双発プロペラは部分的に修理されているようです。元箱は付いていません。

ちなみに、著名なおもちゃコレクター北原照久氏の著書にも掲載されている「戦前1930年代 日本製 双発旅客機 TWAダグラスDC-1 ・トランス・ワールド航空機、倉持商店、日本製」については現在の鑑定額35万円となっていますが、これは同じ1930年代倉持商店製の同型機の同じ構造のブリキおもちゃですが、実際はおもちゃのサイズが異なります。

▼参考画像：北原氏の著書に登場している同時代、同社、倉持商店製の主翼が約38cmある大きい方の製品。

こちらの商品の主翼は約17cmです。

▼参考画像：グランドセントラル空港（米国・カリフォルニア州）実機、TWA Douglas DC-1 "NC223Y" Grand Central Airport Terminal 1934.




※冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量（g）です。

Rev.: 2018- 9 -10 （月曜日）