こちらの商品は、日本のブリキ玩具の黄金時代である1950年代初めに日本のアルプス社から発売されたボーイング 377 ストラトクルーザーの『ノースウエスト航空機』で、全幅50cmほどの大きなブリキのおもちゃです。
◆どこかで見たフロントの顔つきです。機体の胴体は広くワイドですが、フロントグリルはB-29爆撃機に似ています。
▼赤い垂直尾翼にはRegistration(米国機体登録番号)として『N74601』が標記されています。この番号から調べると、
このNORTHWEST航空機の初飛行日:1949年-3月-18日です。
▼メーカーの日本製「アルプス」社の商標マークです。
▼フリクション駆動によりゴムタイヤを回すと、連動してプロペラが回転する構造です。
▼4発のプロペラです。1950年代のこの時期のプロペラ機の多くのおもちゃのプロペラはビニールもしくはプラスチック製でしたが、
このおもちゃは希少なスチール(硬いブリキ)製です。
▼胴体腹部の前後にはブリキ製の補助輪が付いています。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。
Rev./販売開始日: 2019-01-07 (木曜日)
この実機Boeing 377 Stratocruiser(ボーイング 377 ストラトクルーザー)は、アメリカのボーイング社が開発した大型プロペラ旅客機です。
ボーイング社ではB-29爆撃機を原型としてC-97ストラトフレイター輸送機を開発し、更にC-97輸送機をベースに大型・長距離旅客機として開発されのがこの『377 ストラトクルーザー』旅客機です。第二次大戦後の1947年7月8日に初飛行し、パンアメリカン航空のニューヨーク - ロンドン線に就航したほか、太平洋横断路線をはじめとする主要長距離路線に投入された。【当時の米国雑誌『LIFE』誌の広告参照】
ボーイング377ストラトクルーザーはB-29爆撃機派生でより進んだ技術と設計で航空機用大型レシプロエンジンの最終進化とされるR-4360エンジンを搭載し、「最後の大型プロペラ旅客機」とも称されています。
▼参考画像: 折り畳み式寝台を展開した機内
Boeing 377は「最後の大型プロペラ旅客機」の名にふさわしく、その装備は後に語り草になるほど豪華なものでした。キャビン2階の客室内にはベッド(折畳式寝台)や男女別の洗面室を、また、1階客室にはバー用のギャレーやソファを併設した豪華なラウンジを装備し、乗客は優雅な空の旅を楽しむことができた。このような特徴から「空飛ぶホテル」との異名も持つ。1954年2月1日に、ハリウッド女優のマリリン・モンローと元大リーガーのジョー・ディマジオが新婚旅行で、日本を訪れた際には、このボーイング377型機に搭乗して羽田空港に降り立った。パンアメリカン航空やノースウエスト航空は1947、1948年から日本への乗り入れに使用したが1961年には日本の空から姿が消えました。
▼参考動画:ボーイング377ストラトクルーザーの離陸画像