こちらの商品は、昭和40年(1965年)に発売された日本の
クラウンラジオ株式会社(Crown Radio Corporation)Model No.TRF-16 エピタキシァルFM 2バンド(FM/AM)9石トランジスタラジオ受信機です。この
TRF-16 にはメサ型トランジスター(Mesa transistor)が採用されて、昭和40年(1965年)当時としては、従来の旧合金接合型トランジスタに比べて薄いベース層を精度良く作られていたので優秀な高周波特性が得られことから昭和40年当時の製品パンフレットには
「■高感度"メサ型"トランジスターをFM回路に応用した、すばらしい性能のFMポケットラジオです。・電流の消耗や音のヒズミがないOTL回路。」と記載されています。
▼受信バンドのAM/FM切替スイッチは、本体背面の(アルミ板)製品銘鈑のすぐ上にあります。
▼参考画像:1965年発売当時の『クラウンTRF-16エピタキシァルFMラジオ』のカタログ
備考:発売当時の宣伝文句は、「小さな巨人。エピタキシァル・トランジスターを使用したFM/AM ポケットサイズでAFC、AGC、OTL回路、FCC規格承認などの高級機構」と唄われています。
《製品仕様》
・メーカー:クラウン ラジオ株式会社(Crown Radio Corporation)
・型番:TRF-16
・名称:エピタキシァルFM
・受信周波数:2バンド(AM 530〜1605kc、FM:76〜90Mc)
・トランジスタ―:9石
・回路:スーパーヘテロダイン(Super-Heterodyne )
・スピーカー直径:5.7cm
・実用最大出力:180mW
・電源:9V角電池(006P)X1個
・本体サイズ:104mm X 63mm X 32mm
・重量:210グラム
・生産国:日本
・当時の発売価格(現金払い):6,900円
・発売時期:昭和40年(1965年)
※備考:トランジスタ―はHITACHI(日立製作所)製、57mmスピーカーはPIONEER(パイオニア)製が採用されています。
本体から蓋に延びる白い1本のリード線はロッドアンテナの付け根に繋がっています。つまり、アンテナは本体でなく蓋に付いています。
このクラウンラジオの製造シリアル番号ラベルも同じく、蓋の内側にあります。
※注意:本体と蓋(カバー)の間には、1本の白いアンテナ用リード線が繋がっています。蓋(カバー)を開くときは、取り扱いにご注意くださいませ。
《商品の状態》
・昭和40年製、比較的綺麗な中古品です。
・本体のベタベタ感はなく、きれいな状態です。
・ロッドアンテナの先端の玉が紛失しています(受信には影響ございません。)
▼本体表面の丸い金属製文字盤表面の『FM・AM』の文字が霞んでいます。
▼参考画像:元の文字盤です。
・本体には若干擦り傷があります。
・本体の金属メッキ部分に錆はなく、綺麗です。
・本体の内部は電池液漏れななく綺麗な状態です。
・東京都板橋区における受信状況は、中波ではNHK第1、NHK第2、AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、TBSラジオ、FM放送ではFM東京、NHK-FM、J-WAVEの受信を確認しました。
・元箱、説明書、乾電池は付きません。
・クラウン純正のファスナー式レザーケースが付きます。
・付属するファスナー式のレザーケースは、
「CROWN」の銀箔ロゴ文字は鮮明です。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。