こちらの商品は、1964東京オリンピック開催の前年にソニーから発売された2バンド(FM・AM)の8石トランジスタ―ラジオ受信機 TFM-825Jです。小型ながらもずっしりと重たく、クロームメッキの綺麗なラジオ受信機です。しかも、この製品は昭和38年発売の年に通産省(現経済産業省)の
1963 GOOD DESIGN AWARD(グッドデザイン賞) http://www.g-mark.org/award/describe/26195 商品デザイン部門を受賞した輝かしい歴史ヒストリアがあります。
昭和38年発売当時のソニーカタログには『重厚派のポケッタブル。ポケットでハンドバッグで手軽にFMが楽しめます。選び抜かれた楕円スピーカー、
選局しやすい縦型ダイヤル。音のアクセサリーに、プレゼントに最適です。大きさ:73 mm x 113 mm x 34 mm 。重さ:380グラム。色:2色(銀+白、銀+黒)。』と記載されています。
◆本体フレームの金属製クロムメッキにはサビや金属腐食はなく、鏡のようにピカピカで綺麗な状態です。
《製品の仕様スペック》
■メーカー:ソニー株式会社
■型番:Model No.TFM-825J
■受信:FM:76〜90MHz
AM:530〜1605kHz
IF中間周波数 FM 10.7MHz
IF中間周波数 AM 455kHz
■電源:角型乾電池006P 9V 1本
■トランジスタ―: 8石
■スピーカー直径: 楕円形5cm
■イヤホンジャック口径: 3.5mmプラグ
■外寸:約 7.3cm X 約 11.3cm X 約 3.4cm
■発売時期:昭和38年(1963年)発売
■製造国:"Made in Japan" 日本
■発売価格:現金正価9,900円(定価10,400円)
*当時の価格は「現金一括払い」と「月賦・分割払い」の二通りの金額が提示されていました。
◆この画像にある角型乾電池006P(9V)は付きません。
《商品の動作状態》
●1963年に発売されたラジオ受信機の中古品です。
●本体頭部に並んだ電源OFF/ONスイッチ・ボリュームのツマミとチューニングのダイヤルはスムーズに回ります。
●ボリュームの音量は、小さな音から大きな音まで操作出来ます。
●当店では、この製品が製造されたとき新品の時と同等の性能を保証するものではございません。
●東京都板橋区内の事務所における受信状況は、AM(中波)の受信=NHK第1、NHK第2、TBSラジオ,AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、文化放送など中波の各局、そしてFM放送=NHK、J-WAVE、FM-TOKYOなどの受信を確認しました。
東京都板橋区内の事務所における受信状況は、AM(中波)=ロッドアンテナを使用しないで、NHK第1、NHK第2、TBSラジオ,AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、文化放送などを高感度で主要局の受信が出来ました。
また、FM放送の受信にはロッドアンテナを引き出す必要があります。さらに、鉄筋コンクリート造りの建物内では受信出来ない場合があります。弊社の東京・板橋区内のオフィス内でロッドアンテナを全て引き出しましたが、FM放送の受信は出来ませんでした。しかし、社内にあるJCOM(ケーブルテレビ回線)端子から張ったアンテナ線に繋ぐと、部屋のなかでも各局のFM放送の受信が出来ました。また、ロッドアンテナを引き出し、ビルの外に出ると、東京のFMラジオ放送局 J-WAVE(81.3MHz)及びNHK-FM(82.5MHz)の受信を確認出来ました。やはり「FM放送」創世記のトランジスタ―ラジオのためか、FM放送の感度が鈍いようです。
●受信状態は FM放送については実用的ではありません。
●元箱、説明書、イヤフォン、乾電池は付きません。
※使用する006P乾電池は、ダイソー等の100均ショップでも売られています。
●ソニー純正のハンディー革ケースが付きますが、ベルトの部分が経年劣化しています。
《商品の外観状態》
●1963年に発売された中古品ですが、長年付属の革ケースに収まっていたことから比較的綺麗な状態です。
●本体の外観は大きなダメージはなく、小さな擦りキズがある程度です。
●金属製クロムメッキには金属腐食や本体表面のベタベタ感やザラザラ感はなく、滑らかで良い状態です。
●6段式のロードアンテナは先端まで真っ直ぐに伸びます。
●ロードアンテナ先端の赤いルビー色のアクセント球(玉)も付いています。
●乾電池ボックスの内部に液漏れはなく綺麗な状態です。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。
Rev.:2019-08-05 Monday.