こちらの商品は、昭和38年に日立製作所から「夢の機能を この一台に集めた--- 1963年度の決定版 WH-888」という宣伝文句で発売された「ハイフォニック」というネーミングの
HIPHONIC Super Sensitivity Model:WH-888シリーズのWH-888R、8石 2バンド(短波・中波)トランジスターラジオ受信機、検波出力を増幅して同調時にランプが点灯する方式が考案され、「レーダー・チューニングと名付けられた当時特許の実用新案の
「レーダーチューニング」機能を採用した面白いポータブルラジオです。
▲乾電池ボックスは本体の底にあります。
この
WH-888シリーズには実際いくつかのバリエーションがあります。最初に発売された
WH-888のレーダーチューニングのスクリーンはクリスタル・ブルーで、しかも
『HIPHONIC』というロゴ文字が刻まれたエンブレムはないフラットなデザインです。ところが、続いて発売された
WH-888R、WH-888L、WH-888Hのレーダーチューニングのスクリーンはクリスタル・グリーンに変更され、更に本体左下には
『HIPHONIC』というロゴ文字が刻まれたエンブレムが付く、デザイン変更が行われました。
▼参考画像:このWH-888シリーズの枝番『 R 』文字なしの 『Model No.WH-888』の画像です。本体左下に『HIPHONIC』というエンブレム(ロゴ文字)はないです。さらに、レーザー・チューニング・スクリーンはブルー(青色)クリスタルです。
▼こちらの販売商品:
WH-888R、デザイン変更され、クリスタル・グリーンのレーダーチューニングスクリーン、更にアルミのメッシュ状の
スピーカーカバー左下は一部分凹みプレス加工が施されて
『HIPHONIC』というロゴ文字が刻まれたエンブレムプレートが埋め込まれました。
▼参考資料:1963年当時の日立のカタログには
「音を光でたしかめる!レーダーチューニング採用(実用新案申請中)」と記載されています。
また、カタログの冒頭に赤文字で
「現金12,200円 月賦12,900円」と分割ローンを懐かしい
「月賦」と表記してあるのも時代を感じます。
▼参考資料:同じく当時の日立のカタログ(裏面)
▼日立のロゴマークの直ぐ上にある
レーダーチューニングのスクリーン
フロントグリルの右上のクリスタルグリーンーのスクリーンの内側が同調すると点灯する「レーダーチューニング」機能付きの高級機。
現代のようなLED発光ダイオードのない昔の製品のため、特殊な豆電球が内蔵されています。常時点灯すると、電池が消耗するため、
左上の丸いボタン(黒色)を押した時のみ動作します。
▼ラジオの背面にあるアルミプレートの製品銘鈑、【株式会社日立製作所】Hitachi, Ltd.は今日珍しい筆記体のアルファベットで記載されています。
《製品仕様》
・メーカー:日立製作所
・型番:Model WH-888 R
・受信バンド:中波(530〜1605 Kc)・短波(3.8〜12 Mc)
・トランジスター:8石( 2SA350・ 2SA12・ 2SA353・ 2SB75・ 2SB75・ 2SB77・ 2SB77・ 2SB77・ 1N34 )、いずれも日立製作所製
・出力:280mW
・マグネットスピーカー直径:9cm
・イヤフォン端子:2個あり、各3.5mm口径プラグに適合
・本体サイズ:178mm x 106mm x 46 mmm
・本体重量:680グラム
・電源:DC-6V、単3乾電池 4本
・生産国:Made in Japan、日本
・発売の現金定価:12,200円、 月賦定価:12,900円
*当時としては高額品であったことから「現金一括払い」と「月賦・分割払い」の二通りの金額が提示されていました。
・製造時期:1963年 (昭和38年)
《商品の状態》
・1963年に発売された中古品ですが、この時代のものとしては規格的綺麗な良品です。なお、画像ではよく判りませんが、アルミ金属のメッシュ状に小さな凹み(エクボ)があります。画像をご参照くださいませ。
・この製品はクリーニング清掃処理済です。
・本体の内部は電池の液漏れはなく、綺麗な状態です。
・当店では、この製品が製造された1963年当時・新品の時と同等の性能を保証するものではございません。
・電池フォルダーカバー(蓋)の内側には「検査合格証・製造シリアル番号」のラベルが貼られています。
・ロッドアンテナは真っ直ぐに延びます。アンテナの先端の金具も付いています。
・現在、ボリュームにガリ音等の障害なく、元気良く受信出来る稼働品です。
・各スイッチ及びつまみ・ダイヤルはスムーズに稼働しています。
・ここ東京都板橋区における3、4日間の清掃・調整期間中を通して、受信状況は、ロッドアンテナは伸ばさずにNHK第1、NHK第2、AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、TBSラジオ、文化放送及び海外の短波放送の受信を確認しました。
・東京首都圏のラジオ各局の受信状況は良好です。外国の短波放送はロッドアンテナを最大限に延ばし、ボリュームの音量を上げ、チューニング・微調整つまみ操作で受信できました。
・レーダーチューニングの「クリスタルグリーン」スクリーンの豆電球は点灯します。
・イヤフォン、単三乾電池、パッケージ箱、説明書は付きません。
・日立製作所の純正革ケースが付きます。
▼付属する革ケースは、当時の金箔文字が鮮明に残る稀少品です。
◆英語で「日立のロゴマーク、2バンド、8石トランジスター」と標記。
▼稀少な1963年発売当時の日立製作所の純正ケースが付いています。
▼付属の革製ケースにラジオ本体を収納した画像です。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。