こちらの商品は、2009年8月〜2019年7月まで営業したヴィンテージ・ミニカーミュジーアムショップ 『 ミニオート倶楽部 』の販売ウエブサイトから移転して来たアンティーク・トーイです。
Rev.:2019-October-25 (Friday.)
このバスのブリキのおもちゃは、日本製の懐かしいマルサンの 『ブルドックトイ』シリーズ No.019 FORD 動物バスのブリキのおもちゃです。
昭和33年(1958年)に製造が始まった『ブルドックトイ』シリーズの製品には、本物の自動車と同レベルの0.8ミリの頑丈な鉄板を使用したため当時の定価は同サイズの萬代屋(現バンダイ)や旭玩具製作所などの他社製品より遥かに高価な値段でした。『ブルドックトイ』の名称の由来はブルドッグのように強く頑健という意味と当時のマルサン社長・石田實氏の愛犬がブルドッグだったことに因むと言われています。ブルドックは正式にはブルドッグ(Bulldog)で最後の一文字は濁点が付きますが、このマルサンのブルドックトイには濁点が付かない標記です。1960年代前半には、浩宮様(現皇太子殿下)が『ブルドックトイ』の自動車で遊ぶ姿が報道されたことにより皇室御用達玩具としても人気を博しました。
▼参考画像:「ワァーッ!おどろいた!」という宣伝文句で始まるマルサン 『ブルドックトイ』シリーズの当時の広告。ブルドックトイ(トラックのおもちゃ)の上にトヨタ パブリカの実物の乗用車を載せても大丈夫だという内容です。「おもちゃのフォルクスワーゲン(VWビートル)と呼ばれているほどに丈夫・・・」という解説もございます。
▼このバスの方向幕(行き先)は白文字で「動物バス」ですが、文字の一部が消えています。
▼二階席の水色の座席も一つ一つがブリキ製です。
▼車体の両側に付くマルサンの『ブルドックトイ』の商標マーク、ブルドッグ犬のイラストがトレードマークです。
▼運転席にはおサルさんのドライバーが描かれています。
▼同上、拡大画像。
▼ブリキのホイールキャップには”FORD”の車名が描かれています。
▼二階席の両サイドには動物の顔が描かれています。
▼この商品の底板シャーシです。
《商品概要》
・メーカー:株式会社マルサン商店
・製造国:日本
・発売年:昭和38年(1963年)
・サイズ:全長約275mm
・主な材質:ブリキ
《商品の状態》
塗装はオリジナルですが、擦り傷と錆、汚れがあります。タイヤのホイールは4本揃っています。透明セルロイドのウインドは経年劣化しています。ゴムタイヤは良好です。フリクッションは「ジャラジャラ♪」とスムーズに回転します。
この商品は2階へ昇る湾曲した階段が付いておりません。パッケージ箱なしです。
miniauto_club Rev.:2015.2.13 Fri.
palette_store Rev.: 2019.10.25 Fri.
◎冒頭にある『サイズ』の数字は、こちらの商品出荷時の目安の総重量(グラム数)です。
国産・MARUSAN 『ブルドックトイ』シリーズ No.019 FORD 動物バス・1963年製品・当時物
マルサン(マルサン商店、マルザン)は1923年に初代・石田直吉氏が東京・浅草(田原町)に設立した石田製作所の流れを受け継ぐ玩具・模型メーカーです。1950年に株式会社マルサン商店となり、直吉氏の長男・石田晴康が社長に就任した。ロゴマークは「○」に「SAN」を入れたものを商標とした。
1950年代にブリキ玩具の名作を作り出したメーカー、また1958年12月に日本で初めて国産プラモデルを発売しプラモデルの普及に尽力したメーカー、そして1966年にはソフビ怪獣を初めて世に出し一世を風靡したメーカーとして知られています。
国産・MARUSAN 『ブルドックトイ』シリーズ No.019 FORD 動物バス・1963年製品・当時物
▲このブリキのおもちゃの全長は約275mmです。
▼参考画像:マルサン 昭和38年(1963年)カタログ。この当時のマルサンの商品カタログの一番下にあるのがこの商品、「二階建ての子供バス。動物園や遊園地のムードがたっぷりの美しい絵入り塗装で、子供の夢がいっぱいです。品番019 動物バス(全国売価:490円)」、と掲載されています。
国産・MARUSAN 『ブルドックトイ』シリーズ No.019 FORD 動物バス・1963年製品・当時物
◎冒頭にある『サイズ』の数字は、こちらの商品出荷時の目安の総重量(グラム数)です。
miniauto_club Rev.:2015.2.13 Fri.
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