商品詳細

ソニーModel No.TR-720 小型ポータブル7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年発売・日本製 [Item No.PU20FEB-03]

販売価格: 21,400円(税込)

サイズ: 1400g

商品詳細

こちらの商品は昭和36年(1961年)7月に発売されたソニー製小型ポータブルラジオ受信機 Model No.TR-720。日本初のトランジスタラジオを1955年発売して6年目、貴重な初期トランジスタラジオ、7石、MW/SW短波付きスーパー2バンド。本体カラーはサーモンピンク。電源は単二乾電池2本使用します。横長のワイドなイメージの小型ポータブルラジオ受信機です。


▼クローム金属製網目のスピーカーカバー右下にある金文字ロゴの『 SONY 』のエンブレムは調和しています。


▼頭部にネジ込みタイプのアンテナ・ジャック、アンテナはペン型ロッドアンテナ。このペン型ロッドアンテナは紛失し、(ネジ込み穴はシャフト棒で塞がれて、)いますが、中波及び短波放送は内部のバーアンテナを共用しているから実際のところ窓際ではSW(短波放送)も聴くことが出来ます。


▼右サイドにはファインチューニングダイアルが付いています。


▼チューニングメーター表示窓が面白い。中波はAM,、MWではなく、BCバンドと呼んでいた時代で中波周波数:"kHz"は"KC"
また短波周波数:"MHz"は"MC"と呼ばれていた時代。


▼内部のプリント基板を観ると、搭載しているトランジスターはRF発振用2SA121x1、IF増幅用2SC75x2、 AF用2SD65x2、パワー用2SB48x2。
7石すべてソニー自社製です。
基板中央の飛び出た白いスイッチはバンド切替スイッチです。チューニングダイヤルはギア(歯車・ケーブル機構)と連動してバリコンを回す構造です。



▼内部にあるバーアンテナは、中波及び短波放送の両方を共用しています。さらに微同調用のFineチューニング・ダイヤルも機能しています。


▼本体左側面にはイヤホン端子は上下2個付いています。上側ジャックはイヤホン音声専用で、イヤホン使用時には本体スピーカーが切り離されます。
下側の二つぽち印のジャックを使用すると本体スピーカー出力と同時にイヤホン出力ができます。


米ソ冷戦時代のラジオ受信機です
周波数表示の600kHzと700kHzの間と1200kHzの少し上にある2箇所の▼(三角マーク)は何なのでしょうか。近年のラジオにはこのようなマークはありません。
中波放送640kHzと1240kHzに付けられたマークだったのです。当時は、ソ連とアメリカ側との冷戦時代で核攻撃の恐怖が現実のものだったのです。


アメリカでは核攻撃により、アメリカ各地の一般ラジオ放送局が破壊されても、大丈夫なように国防総省管轄の臨時放送局が準備されていました。その周波数が上記の2つの周波数です。当時、このソニー製品に限らず、アメリカに輸出される日本製ラジオにはこの▼(三角)マークが振り付けれていました。



▼ラジオ本体の底面には、転倒防止用の回転式スチール脚が付いています。


▼電源は単二乾電池2本。ソニー純正の白い乾電池フォルダーが付きます。





《製品仕様》
・メーカー:ソニー株式会社
・型番:Model No.TR-720
・受信バンド
  MW:535〜1605 kc
  SW:3.9〜12.0 Mc
・回路:スーパーヘテロダイン
・トランジスター:7石
・スピーカー:直径60mm・8Ω
・電源:DC-3V /単二乾電池 2本
・最大出力: 200mW
・適用イヤホン:3.5mm口径プラグ
・外寸サイズ:150mm x 80mm x 40mm  
・重量:約380グラム
・生産国表示:Made in Japan、東京・品川
・発売価格:(現金正価)9,500円
・発売時期:昭和36年(1961年)7月

《商品の状態》
・半世紀以上前の中古品ですが、当時の品としては比較的きれいな状態です。
・本体外観には傷や経年汚れがありますが、ヒビ割れ等の大きなダメージはなく、光沢のある綺麗な状態です。


・本体おもてのメッシュ状(アルミ網模様)のスピーカーカバーも比較的きれいな状態です。


・ラジオ内部も電池液漏れや青カビ等はなく、綺麗な状態です。
・ねじ込み式のロッドアンテナは紛失しています。
 ※ただ、内部にあるバーアンテナは、中波及び短波放送を共用しているため、窓際などの電波状態が良い場所ではSW(短波放送)も聴くことが出来ます。
・各つまみ、ダイヤル、スイッチ、メーター類はすべてスムーズに稼働します。
・東京都板橋区における3日間の清掃・調整期間中を通して、受信状況は、ロッドアンテナなしでNHK第1、NHK第2、AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、TBSラジオ及び短波放送の受信を確認しました。東京首都圏のラジオ各局の受信状況は良好、元気なサウンドです。短波放送は窓際にてボリュームの音量を上げ、チューニング・微調整つまみ操作で受信できました。
・元箱、説明書、乾電池、イヤホン、ケースは付きません。

▼参考画像:発売当時のソニー製品カタログより『TR-720型』


【当カタログ裏面の解説より】 1.
持ち歩きに手ごろな大きさの二バンドポータブル、内部(内蔵)アンテナだけで短波もキャッチできる高感度。見やすくスムーズな大型ダイヤルと微同調つまみで短波の選局も簡単にでき、特殊コーンの新型スピーカーで、ホームラジオとしても十分な音質・音量です。電池は単二号二コで一時間五十銭と経済的です。


Rev.:2020-2-6 (Tuesday).


*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。

追加の写真

画像: ソニーModel No.TR-720 小型ポータブル7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年発売・日本製
▲ソニー・Model No.TR-720 7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年7月発売品。

※本体サイズ:150mm x 80mm x 40mm  
画像: ソニーModel No.TR-720 小型ポータブル7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年発売・日本製
▲ソニー・Model No.TR-720 7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年7月発売品。

※ラジオ本体カラーは、サーモンピンクです。
画像: ソニーModel No.TR-720 小型ポータブル7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年発売・日本製
▲ソニー・Model No.TR-720 7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年7月発売品。

※このラジオが発売された1961年は4月にNHK)のバラエティ番組 『夢であいましょう』 つづいて6月には日本テレビの音楽バラエティ番組 『シャボン玉ホリデー』 のテレビ―放送が始まりましたが、一般家庭のテレビ普及率は未だ高くない時代でした。ただ、ラジオ受信機は真空管ラジオから新型のトランジスタラジオへと推移した時期でもありました。

▼参考画像:NHKテレビ番組 『夢であいましょう』1961年〜

▼参考画像:NTVテレビ番組 『シャボン玉ホリデー』1961年〜

▼ソニー・Model No.TR-720 7石2バンド(中波/短波)トランジスタラジオ受信機・1961年7月発売品。

このソニー製トランジスターラジオTR-720の発売価格は9,500円、当時の物価の一例として国鉄(現JR)初乗り運賃:10 円、理髪店料金:160 円、
大卒初任給:15,700 円と比較すると、いかにこのソニー製ラジオが高級品であったかが垣間見えます。

Rev.:2020-2-6 (Tuesday).



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