こちらの商品は、1981年に販売された
東京マルイ製1/36スケール パイパーチェロキー PA-28-140のプラモデルの組立キットです。かつてはマルイも飛行機を発売していました。こちらは、いわゆるマルイの
「軽飛行機」シリーズです。初版モデルは1970年にフルサイズの少々大きい余裕のある箱に入って販売されたが、こちらの商品は1981年に箱のサイズがコンパクトになり、箱絵デザインが一新された後期(昭和56年)発売品です。
箱の中はすべてパーツが入った袋は片側がホッチキス留めで内箱の右側面に固定されています。先ず目を引くのは黒の展示用スタンドですね。なかなか、凝った作りのスタンドですね。
▼このプラモデルの説明図です。
▼この説明図に記載されているミニベビーモーターです。馬淵モーター製(1970年代に当時70円で東京科学から発売)のミニベビーモーターと単三乾電池使用し、電動でプロペラも回転出来る設計です。
注、この商品にはミニベビーモーター及び単三乾電池は付きません。
▼参考画像:1970年当時、馬淵モーターで製造され、東京科学から発売されたミニベビーモーターです。発売当初は全国の模型店等で70円で販売されましたが、1970年代の中期には100円に値上げされました。1970年前後の1/36・1/48スケールのプロペラ飛行機のプロペラをモーターライズ出来るプラモデルが各社から次々と発売されました。しかし、そのブームが去り、この特殊な二極DCモーターは絶版になりました。
この商品にはミニベビーモーターは付いておりません。
▼参考画像:馬淵モーター ミニベビーモーターの箱の裏面
▼参考画像:馬淵モーター ミニベビーモーターの本体
▼キットは可動部が多く、主翼フラップ、ドア、リクライニングシートが可動となっており、エンジンも再現されている。ドアも開閉します。モーターライズの場合は乾電池は胴体の中へ収納する構造です。
▼1/36スケールの少々大きい機体も良い感じで成形されています。
2体のフィギュアも付属します。
▼パーツはすべてビニール紙に収められ、更にそれらの袋は全て箱に、ホッチキス留めになっています。
Rev.:2021-9-22(水曜日)
▼参考画像:完成見本(この商品は未開封・未組立です。)
▼この『パイパーチェロキーPA-28』実機の説明は元箱の側面より。
※1963年発売の米国・パイパー・エアクラフト社の軽飛行機。1万ドルで手軽に買える軽飛行機として開発され、操縦は優しく、セスナ社の軽飛行機とシェアを二分した。アメリカでは内陸部の地方都市では軽飛行機が足代わりという地域もあり、重宝された。(そういった地域では大型スーパーの横に滑走路と駐機場がある)3万機以上が生産され、日本でも数多く使われ、現在も航空学校の練習機や地形観測、個人所有等で現役である。
※アメリカが最高に元気だった1960年代にパイパー社が開発した軽飛行機です。ジェットタイプの垂直尾翼をもった流れるような胴体プロフィルと、矩形の主翼・水平尾翼のデザインは、いかにも軽飛行機らしい安定感があります。パイパーは当時、コマンチ、アパッチ、アズテクなど、アメリカンインディアンの名をニックネームにした飛行機を製造し、セスナ、ビーチとならんで3大軽飛行機メーカーとして君臨していました。
▼参考画像:実機『パイパーチェロキーPA-28』