こちらの商品は、1953年に発売された
有限会社にしき屋飛行機店製の
ボーイング 377 ストラトクルーザー(Boeing 377 Stratocruiser)、「空飛ぶホテル」と言われた大型プロペラ機のソリッドモデル(木製模型)キットです。紙箱は経年劣化、汚れていますが、部品は揃っているようです。

◆箱の中には(画像上から)左右プロペラ、説明書、木製の主翼、胴体、垂直尾翼、エンジンカバー、尾翼、ゴムタイヤ、細かい部品等がセットされています。



▼この紙箱のサイズは、たて約19cm、横幅約34cm、高さ約3cmです。



◆有限会社にしき屋飛行機店
JNMCのTRADE MARK(商標)とロゴマークが描かれた箱の表面です。

◆このソリッドモデルの胴体部の全長約23cmは、主翼部の幅約30cmはです。

ソリッド(木製)の胴体や主翼等は、付属の紙ヤスリで磨き、完成したい仕様デザインに塗装、付属の金属製プロペラやゴム製タイヤなどを取り付けて組み立てる模型キットです。なお、デカールは「パンアメリカン航空」と「アメリカ空軍」です。
◎日本のプラモデルの元祖が『マルサン商店』なら、ソリッド(木製)モデルの元祖とも言えるのがこの『にしき屋飛行機店』でしょうね。元々日本国内で模型飛行機なるものが発売されたのは、20世紀の初め、針金や竹ひご等でフレームを組み、骨組みの表面には布や和紙を貼り込んだ模型でした。そして、日本のソリッドモデルのパイオニア的存在として昭和12年に開業したのが『にしき屋飛行機店』です。

◆かつては、東京都新宿区若松町3番地(都電の「若松町」電停前)にあった「JNMC 有限会社にしき屋飛行機店」を紹介する記事と広告。

参考:科学教材社の月刊雑誌「模型とラジオ」の当時の広告より。