こちらの商品は、1960年代初期に旧西ドイツの模型メーカーGraupner Modellbauから発売された奇想天外な前方翼付き双発プロペラ飛行機
『フオッケ・ウルフFW F-19aエンテ旅客機』1930年型のソリッドモデル(木製模型)です。飛行機模型としてはソリッドモデル及びプラモデルに於いても、世界で市販モデル化されているのは2社のみという稀少な模型飛行機です。
◆このソリッド(木製)モデルの主翼は、全幅約135mmです。縮尺は1/48スケールくらいです。
◆客室のキャビン前方には風防と操縦席コクピットがあります。
◆前方翼は飛行の視野の妨げになるよう思います。
◆奇想天外な飛行機です!
▼機体の後方からの撮影。
■ソリド(木製)モデル
※この1960年代初期のソリッド(木製)モデルは英語で「西ドイツ製」と書いてあることから東西ドイツが併合された1990年以前に組み立てられたモデルだと思われます。しかし、このソリッドモデルを組み立てたドイツ人は決して上手だとは言えません。日本人の一般的なモデラー(製作者)の方が遥かに腕が良いと思います。
■保存状態
保存状態は、経年劣化・汚れ、擦り傷等があります。
▼この模型の主翼の裏側に貼られた製作ラベルです。
*冒頭に記載の「サイズ」とは、商品出荷時の梱包後の目安総重量(グラム数)です。
▼参考画像:奇想天外な飛行機『フオッケ・ウルフFW F-19aエンテ旅客機』1930年の実機
◆初飛行から30年後の1960年に行われた記念飛行の実機画像です。
ハインリヒ・フォッケは先尾翼機の研究を行っており、1925年から実機の製作を行った。F19は通常の垂直尾翼をもち、肩翼配置の主翼に2基の空冷エンジンを装備し、機首に支柱を立てて水平(尾)翼を設置した。1927年から10数回の試験結果は良好であったが、9月29日の飛行中に墜落し、ウルフは死亡した。事故原因は、エンテ形式によるものでないとされている。その後改良されたF19aが製作され、ヨーロッパ各国でデモ飛行したが、受注を得ることはできなかった。製造されたのは試作機(1号機)F19と改良試作機(2号機)F19aの計2機のみでった。
■実機のスペック
・エンジン: ジーメンスSh-14星型エンジン 110馬力 2基
・最大速度:142km/h
・失速防止旅客機の先陣として1930年に時代の双発旅客機は1960年に
D-1960の登録記号つけられた。
・乗員1名、乗客3名、シーメンスSH-14空冷式110馬力2基
・主翼面積29.5平米、カナード面積6.0平米、全重1.650kg
・最大速度142km/h着陸速度83km/h。
第1次世界大戦は航空機産業を著しく発達させた。飛行機は前からエンジン、主翼、胴体、尾翼の順に配置したデザインの飛行機が普及て一般化した。ところが、推進・浮力不足から世界各地で失速事故は絶えなかった。その対策で、各国で風変わりなカナード翼(前翼)を持つ固定翼機の設計を付けた飛行機の研究が行われた。結局、各国でのは実験段階で終わり、実際に量産化された機体は無かったが、そんななか開発成果を民間の旅客会社に採用されたのは、ドイツの『フオッケ・ウルフFW F-19aエンテ型』の旅客機です。エンテ型は、主翼の前方に前翼(カナード)を持つ機体です。
フォッケウルフ F19 エンテはフォッケウルフ社の創立者であるハインリヒ・フォッケの設計したエンテ型(先尾翼型)の航空機である。1927年9月2日に初飛行した。フォッケウルフ社の創立者の一人のテストパイロット、ゲオルク・ヴルフ(英語版)による1号機の試験飛行中に墜落事故が発生し、彼を死亡させた。
1930 Focke Wolf FW F-19a Ente 旅客機