こちらの商品は、昭和49年(1974年)6月に発売された
三菱電機 Model No.FX-507 JEAGAM 10石トランジスターFM/AM2バンドラジオ受信機です。付属のACコードで、家庭用コンセント及び乾電池(単二乾電池3本)の両方の電源が使用可能です。
この
三菱電機の
JEGAM(ジーガム)シリーズは時代背景としては、1970年代の
ソニーの
Skysensor(スカイセンサー)・シリーズ全盛期と同時期で、スタイル的にスカイセンサーを彷彿させるデザインですが、この三菱ラジオは
BCLではなく、SW(短波)もない単なる
FMと
AMの2バンドラジオ受信機です。ただし、J-WAVEやNHK-FM等のFM放送のを聴いてみたところ、このポータブルサイズとしては結構良質な音がスピーカーから聴こえて来ます。さすが
DIATONE(ダイアトーン)の三菱電機製品です。
よって海外のSW(短波)放送を受信する必要がないリスナーさん、FMとAMの2バンドで充分なリスナーさんにとってはいいのかも知れません。
◆同時代のFM/AMバンド切り替え方法は、レバー式スイッチあるいはスライド式のシンプルなスイッチですが、この
三菱・JEGAM(ジーガム)は何と、押しボタン式です。本体頭上の丸いボタン、左側はFM選択ボタン、右側はAM選択ボタン。スプリング機構でポーン・ポーンと押す操作ですが、このワンタッチの便利な構造は約半世紀を経た現在では接触不良の要因となっています。ここに
難ありです。
▼本体右上にはインジケーターのメーターが二つあるように見えますが、実はこれインジケーターの針ではありません。チューニングダイヤルを回すと可動する
FMと及び
AMのダイヤル表示でチューニングメーターの針が上下に2つです。
◆通常は、側面にある外部端子(差込口)がこの製品では正面右下に配置しています。
▼参考画像:発売当時のカタログ(1974年版、1976年版)
■製品の仕様
・メーカー: 三菱電機(MITSUBISHI)
・型番: FX-507
・受信周波数 AM: 525〜1,605kHz
FM :76〜90MHz
・トランジスター:10石
・電源: DC4.5V(単2形 乾電池3本)
AC(家庭用コンセント)100V
・本体外寸(約):縦19cm X 横18cm X 厚み6cm
※突起部分を含まず。
・発売時期:昭和49年(1974年)6月〜
・発売当時の価格:13,500円
・生産国:MADE IN JAPAN/日本
▼画像ではよく判りませんが、本体底の角に一か所修復作業を行った跡があります。
▼この商品には、新品・未使用のAC(家庭電源コンセント)用の黒いコードが付いています。電源は、単二乾電池3本もしくはAC100Vコンセントの両方が使用可能です。
※画像にある乾電池は付きません。
▼AC100Vコードを使用の場合、コードの
豚鼻2穴プラグは奥深くまで差し込んでください。
■商品の状態
・1974年に製造された中古品で、擦り傷があります。
・レバー式ON/OFFスイッチは良好です。
・チューニングダイヤル、ボリュームつまみはスムーズに回ります。
・FM/AMの受信バンド切り替えに難ありで、操作が面倒なラジオ受信機です。
・ロッドアンテナには先端パーツが付き、各段真っ直ぐに伸びます。
・東京都内の弊社オフィスにおける受信状況は、ロッドアンテナを引き出さない状態でも、AM(中波)ではNHK第1、NHK第2、AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、TBSラジオ、そしてFM放送ではFM東京、NHK-FM、J-WAVEを高感度で受信しました。
・本体左上
「LIGHT」のボタンを押すとチューニングメーター内の照明が点灯します。
・本体底の角(黒いプラスチックの欠けた部分)に修復作業跡が一か所あります。
・本体の内部は電池液漏れななく綺麗な状態です。
・当店では、1974年生産当時の性能を保証するものではございません。
・新品・未使用のAC(家庭電源コンセント)用の電気コードが付きます。
・元箱、レザーケース、取扱説明書、イヤホン、乾電池は付きません。
・純正のキャリング用ベルトが付属しています。
■特記事項:
現状、FM選択ボタン・AM選択ボタンをポーン・ポーンと押す操作を行っても、接触不良により、一発で選択されないことがあります。左右を繰り返し2、3回軽く押し直すことにより回復します。
難ありのFM/AMバンド切り替えボタンです。今となっては、バンド切り替えが面倒なラジオ受信機です。
▼参考画像:この商品のFM/AMバンド切り替え動画(約1分30秒、2022年12月13日撮影)