こちらの商品は、かつて1980年代中期〜1990年代にかけて岐阜県各務原市の模型店 RACCOON MODELS（ラクーンモデル）から発売された約50種類に及ぶ縮尺1/48スケールのレジン製のガレージ・キットの飛行機模型・48シリーズで、当該モデルは製品番号48-15
中島飛行機 日本海軍夜間戦闘機『月光』です。当時の発売価格：12,000円で、高価なキットでした。
ほぼ同時期に発売された神奈川県の
アトリエノア（NOIX MODEL）の飛行機モデルキットと同様にレジン製キットと唄っていながら、構成部品はレジン以外、プロペラなど部品の一部に
金属（ホワイトメタル）の鋳造部品が付きます。このキットの場合はプロペラ等のパーツがホワイトメタルの金属鋳造パーツです。
すでに発売から35〜40年ほどが経っていますが、レジン製パーツに変形はなく良い保存状態です。
◆パッケージ箱の外寸サイズは（約）29cm X 17cm X 5cmです。
▼パッケージの側面に記載されている『No.48-15』は
製品番号、そして『12000』は発売当時の
販売価格：12,000円です。
▼主要パーツはレジン製です。
▼一部金属（ホワイトメタル）の鋳造部品が付きます。
■商品の状態
・胴体と主翼以外の細かいパーツはすべてビニール袋未開封で、綺麗な状態です。
・パーツ、デカール、取扱説明書は揃っています。
・元箱は経年劣化、日焼け等のダメージがあります。
◆付属の説明書です。
●備考：ラクーンモデル
1980年代中期から1990年代にかけて、岐阜県各務原市を拠点にラクーンモデルというブランド（商標）で、模型愛好家にとって大変興味深い飛行機モデルのシリーズがリリースされました。そのほとんどは 1/48スケール のレジン（樹脂）製で、いくつかの金属部品が含まれており、多くの航空機、特にそのスケールではまだリリースされていない日本の X プレーンが含まれていました。レジンの無垢パーツで模型内部の詳細も一体構造の固まりで、レジンの品質は非常にデリケートで、モデルを真夏の炎天下で太陽の下に放置すると変形してしまいましたが、当時模型愛好家には非常に人気がありました。レジンとホワイトメタルを主たる素材とすため、大量生産できない限定製造であったことから発売価格も高額でした。
ちなみに、これまで度々世界最大のインターネット・オークション・サイトeBayでは 100 〜 300ドル以上で取り引きされています。また、現在国内のヤフーオークションで、開始価格：20,000円〜50,000円で数点が出品されています。
以下は、
ラクーンモデル1/48スケールのラインナップです。
48-1： 愛知航空機 日本海軍特殊攻撃機 M6A1「晴嵐」
48-2： 愛知 M6A1-K「南山」
48-3： 愛知B7A1「流星」
48-4： 中島「菊花」
48-5： 三菱 A7M「烈風」
48-6： 愛知 E16A「瑞雲」
48-7： 愛知航空機 日本海軍水上観測機 十試水観
48-8： 中島 キ-201 「華龍」
48-9： 三田圭彦機、三式滑空機
48-10：川崎重工業 航空自衛隊中等練習機 XT-4
48-11：三菱 G4M1 11型
48-12：ライアンNYP「スピリット・オブ・セントルイス」
48-13：川崎キ-78
48-14：三菱重工業 試作局地戦闘機「秋水」
48-15：中島飛行機 日本海軍夜間戦闘機「月光」
48-16：川崎キ-108
48-17：中島 九一式戦闘機 NC
48-18：川崎九二式戦闘機 KDA5
48-19：中島 九〇式艦上戦闘機 A2N
48-20：サーブ 91B サフィール X1G1B
48-21：富士重工 T-1A
48-22：フィンランド VL ピョレミルスキー
48-23：ホーカー シドレー バッカニア S.Mk.2
48-24：川崎航空機工業 日本陸軍高速重戦闘機 キ-64
48-25：中島飛行機 日本陸軍高々度戦闘機 キ-87
48-26：英国海軍艦上戦闘機 ホーカー シーホーク F1 Mk.101
48-27：零式小型水上偵察機 横須賀 E14Y1
48-28：中島飛行機 日本海軍艦上攻撃機「天山」
48-29：立川 キ36・キ55
48-30：茅場カ号
48-31：三菱 B5M1
48-32：川崎キ-88
48-33：川西航空機 日本海軍十八試甲戦闘機「陣風」
48-34：東京キ-107
48-35：川崎キ-60
48-36：川西 E15K「紫雲」
48-37：中島 Ki-4
48-38：川崎キ-119
48-39：三菱重工業 日本陸軍97式重爆撃機二型（キ-21-II）
48-40：ビーチクラフト T-34A
48-41：中島 J5N「天雷」
48-42：愛知S1A「電光」
48-43：横須賀R2Y「景雲」
48-44：日本陸軍 Ko-4 戦闘機 ニューポール 29C1
48-47：満州 Ki-98
48-48：川崎航空機工業 日本陸軍95式戦闘機
48-50：川崎航空機工業 日本陸軍乙式一型偵察機（川崎サルムソン2A2）
●実機について
この旧日本海軍夜間戦闘機、中島飛行機の『月光』は、当初は長距離戦闘機として計画され、後に夜間戦闘機として大きな戦果を残したのが日本海軍の月光です。航続距離：2,547km、最高速度：507km、主翼の全幅：17m。
零戦と同じ栄空冷複列星型14気筒「栄二一型」エンジン2基と厚く面積の広い主翼、そして斜め銃と呼ばれる胴体上下から斜め前方に突き出た20mm機銃を備え、太平洋各地で多くのアメリカ軍B17爆撃機やB24爆撃機を撃墜、さらに大戦末期の日本本土防空戦でもアメリカのB29重爆撃機の迎撃に奮戦しました。
