こちらの商品は、1973年にドイツのAIRMODELから発売された縮尺1/72スケール『フォッケウルフFw58 』バキュームフォームモデル・キットです。
バキュームフォーム(英語:vacuum forming)は、薄い熱可塑性樹脂の板を熱して軟化させ、木型などで出来た元型に密着させて成型する手法です。日本語に翻訳すると「真空成型」模型です。プラモデルと違ってランナーは無く、パーツは板状に成形されています。パーツが板状な為、成形に少し手間が掛かります。組立てではカッターナイフ等で大まかに外形を切り出し、平らな板上に置いた荒めの水ペーパー/紙ヤスリなどで余分な部分を削り取りパーツを成形します。
よって、製作レベルで言うと上級のモデラーの方向けヴィンテージモデルキットで初心者の方にはお勧め出来ません。この樹脂キットは、可塑剤か経時のため黄変がありますが、材質の劣化に問題は生じていないようです。風防部分のクリアパーツも、比較的良好です。デカールは元から付属されていません。なお、このバキュームモデル・キットは紙箱ではなく、事務用封筒状の紙袋に入っていましたが、元の封筒は付きません。
◆バキュームモデルには、通常のプラモデル製品のようにランナーはなく、板状の各パーツをカッターナイフ等で大まかに外形を切り出し、平らな板上に置いた荒めの水ペーパー/紙ヤスリなどで余分な部分を削り取りパーツを成形して行く手間と技術を要します。
▼先端部分とコクピットの風防はクリヤーパーツです。
※付属の取扱説明書は経年劣化によるシミ等があります。
▼拡大画像:組立て設計図
▼参考画像:同社のモデル(注、これは販売商品ではございません)
参考ウエブサイト:
https://www.scalemates.com/kits/airmodel-137-focke-wulf-fw-58-weihe--666735
▼参考画像:Focke-Wulf Fw58 実機
このFw58ヴァイエ は第二次世界大戦前の1935年にドイツのフォッケウルフ社で開発された双発機で、元は民間輸送です。胴体が鋼管溶接構造に前部が金属外皮、後部が羽布張りだった。ルフトハンザドイツ航空に8機納入された後、1937年に軍用に転用され、双発機の操縦訓練に用いられた他、短距離の輸送・連絡や患者の搬送にも重用された。