こちらの商品は、1975年に27,800円で発売された日本製のソニー・ICF-5900 スカイセンサー5 BAND RECEIVER(MW:530〜1605kHz、FM:76〜90MHz、SW1:3.9〜10MHz、SW2:11.7〜20MHz、SW3:20〜28MHz)で、ソニー純正ACアダプター付きです。
このスカイセンサー上位機種Model No.ICF-5900は、通常当店では50,000円前後の販売品ですが、"BAND SELECT"(バンド切り替え)時に留意点(下記参照)があること、本体天板に擦り傷が1か所(下記に撮影画像を参照)あって筆塗がることなどを考慮した価格設定です。
▼参考画像:このICF-5900が表紙の中央を飾る1975年10月版ソニースカイセンサーカタログの表紙
SONYスカイセンサーシリーズの中で、とりわけ1975年10月発売の
5900(ICF-5900)は
BCLブームの真っ只中の1973年にソニーが満を持して投入した
ICF-5800の後継モデル。短波帯ではデュアル・コンバージョン(ダブルスーパーヘテロダイン)(1st IF:10.7MHz、2nd IF:455kHz)の構成を取り、メインチューニングダイヤルは従来の糸掛け式ダイヤルをやめオールギアドライブ化。更に、250kHzステップのクリスタルマーカーと±130kHz可変のスプレッドダイアルの組み合わせによって、受信周波数をkHzの単位(目盛りは10kHz刻み)まで指定して直読み受信可能な
「周波数直読」機能を持ち、他社の同クラスのラジオに無い特徴をいち早く備えたラジオ受信機です。
それまでの同クラスのラジオ受信機では、周波数パネルの目盛りは概略値の表示にとどまり、たとえ受信したい放送局の周波数がわかっていても聴こえてくる電波をその“近似値”から手探りで選局しなければならず、とりわけ短波帯では実用上の難点となっていた。本機の選局精度は聴取目標の放送局に番組開始時間前から送信周波数に合わせて待つことができる水準で、「待ちうけ受信」と呼ばれた。聴取している放送が実際に目標とした放送局か否かは、通常番組冒頭に流される各放送局のインターバル・シグナルによって判別が付く。そのため放送開始時刻の先頭から聴取できる「待ちうけ受信」は放送局・番組判別に大きな効果があった。この周波数直読機能を搭載した
スカイセンサー5900が発売後、パナソニックが
クーガ2200、東芝が
トライエックス2000と言った
周波数直読型のラジオ受信機を発売してソニーを追随した。
▼本体サイズは縦(約)24cm:横:(約)23cmです。
▼本体の左側側面には外部端子のジャックが並んでいます。
▼本体の右側側面にはイヤフォンを収納するためのボックスが付いています。
▼本体の背面、右上の2個の外部端子は『アース線』及び『アンテナ線』です。
《外観の状態》
・このラジオは半世記以上前に製造された中古品です。
・本体のキャビネット外観には擦りキズ(同色系塗料で筆塗1か所)や経年汚れがありますが、この時代のものとしては比較的綺麗なコンディションです。
・製品に付いているツマミ・ダイヤルやスイッチ、レバーはすべて”SONY”純正品、オリジナルのパーツです。
・キャビネット表面のチューニングメーター付近はクリヤーで綺麗です。
・キャビネット底面の電池収納のカバーは、付いています。
・電池フォルダーは電池漏れもなく、綺麗です。
・キャビネット底面の電池収納の蓋(カバー)は、スムーズに開閉できます。
《動作の確認》
・電源スイッチのレバーはスムーズに可動、"ON"、"OFF"できます。
・受信状態は東京都板橋区内の事務所にて中波=NHK1,NHK2放送,TBSラジオ,文化放送、AFN TOKYO米軍放送、ニッポン放送、FM=NHK,J-WAVE,FM-東京等良好で、 FM-AM 共に好調、高感度ラジオであることを実感できます。
・音量ボリュームにガリはなく、良好です。
・X-TALマーカー、BFO、AM SENS切り替え作動します。
・回転式の5 BANDセレクトスイッチは少し接触不良が感じられますので、バンド切り替え時に留意願います。
弊社事務所でのクリーニング及び稼働テストに於いて、現状は回転式のバンド切替スイッチに接接触不良が発生する場合があります。例えば、バンドセレクト「中波」で電源を入れると中波のTBSラジオの放送が流れて来ました。次に、その隣の「FM」・「短波」に切り替えると無音です。バンド切替スイッチレバーを2、3回ほど切り替えを繰り返すと「FM」・「短波」放送が受信できました。
・FM放送及び短波放送受信にはロッドアンテナを引き出す必要があります。
・とりわけFMの音楽番組はクリヤーな音声で高感度ラジオであることを実感できます。
・本体左上のメーター"TUNING &BATT METER”は可動しています。
・レバーを回すとロッドアンテナアンテナの先端が飛び出す”POP UP ANT”は良好に機能します。
・アンテナには折れや曲がりはなく、真っ直ぐに伸びます。アンテナの先端部品も付いています。
・電源
"ON"のとき、左上の黄色い
「LIGHT PUSH」楕円形ボタンを押すと、チューニングメーター内部が照らされます。
・
この「LIGHT PUSH」の表示ラベルは後付け品です。
・なお、当店ではこの商品に関して1975年発売時の新品状態の性能を保証するものではございません。予めご承知おきをくださいませ。
《こちらの商品の付属品》
・元箱、取扱説明書、単一乾電池、イヤフォンは付きません。
ソニー純正
スカイセンサー専用ACアダプター4.5V、
HANDYキャリングベルトが付きます。
▼電源は単一乾電池3本(別売り)または家庭用コンセントからのACアダプターです。
▼本体へのベルトの取付け方法は、ビニール袋の面にイラスト入りで印刷されています。
※ベルトはビニール袋に包装されています。
▼この
”POP UP ANT”の表示があるレバーを左に回すとロッドアンテナの先端が飛び出します。
▲以上、ICF-5900 取扱説明書から抜粋。
●当店では、このラジオ受信機の操作方法ヘルプや製品メンテナンス等は致しません。予めご承知おきをくださいませ。
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