昭和40年代、少年に人気のあった東京下町、浦沢商会の「プリンス ラジオ」です。当時、この種のラジオは家電量販店ではなく、近所の模型店のガラスケースで販売されていました。少年時代の想い出を蘇らせる小さなラジオです。当時の販売価格は東京都内では600円、地方では630円、首都東京とそれ以外の地方は売値が違う、国内物流がまだまだ発展していなかった、そんな昭和40年代でした。
《備考》
・パッケージおもて書きには、「イヤホン式・ウルトラ高感度・低価格 プリンス1石トランジスターラジオ」と記載されています。
・ラジオのキャビネットは、とってもシンプルな構造です。
・ラジオの青いアンテナ線のマイナスプラグをコンセントの片方の穴に差し込んで使用すると受信感度が上がると、説明書には書いてあります。
・ラジオ本体のパネルには「6〜16」(600MHz〜1,600MHz)までの中波が描かれ、そのツマミを上下スライドすることにより、チューニングします。
《動作確認》
・アンテナコードは畳んだままで、コンセントの片方の穴へ差し込んだところ、受信されたのは「8-9」」(600MHz〜800MHz)辺りで米軍放送のみ良く聴こえました。
・この受信テストを行った以外は、箱入りのままの新品です。
・ラジオのキャビネットには、浦沢商会で製造途中で付いた傷はございません。
■トランジスター:松下電器産業製(現、パナソニック)
■外寸:約80mm X 約48mm X 約25mm
■電源:単三乾電池1本
■付属の電池:SONY UM-3
*この付属されている電池は既に40年以上が経過し、放電しています。ただ、当時のソニー乾電池のデザインを知る上では貴重です。
なお、上記・冒頭に記載したサイズは商品梱包出荷時の見込み重量(g)です。
Rev.:2014.6.16 Mon.
販売価格(税込み)11,340円