▲胴体の下についているレバーを引き握るとギアが連動していて翼の4発のプロペラが回る仕組み、プロペラの動きはスムーズではございませんが可動します。
1956年からパンアメリカン航空で運行が開始され四発プロペラ旅客機"Pan American World Airways"(パンアメリカン航空)のダグラスDC-7Cのブリキのおもちゃです。
製造メーカーは”MADE IN JAPAN"の記載があるのみですが、おもちゃの構造から判断して日本の米澤(ヨネザワ)玩具製品だと思われます。
1950年代の古いおもちゃのため、錆や部分的な凹み汚れがある状態です。パッケージ箱は紛失しています。
商品寸法:全長23cm、翼幅(羽から羽まで)25.5cm、お手ごろなサイズです。機体と翼部分が分離・分解できる仕組みです。
4発のプロペラも飛行機本体と同様にブリキ(ティーンプレート)で出来ています。*備考:「プロペラ」部品は、1950年代後期以降はビニールやプラスチック製のものに取って替りました。
▲おもちゃと言えども垂直尾翼にはアメリカ合衆国の星条旗(国旗)があります。
*参考画像:パンナムDC-7の実物。
■PAN AMERICAN WORLD AIRWAYS (パンアメリカン航空)
パンアメリカン航空(英語: Pan American Airways/Pan American World Airways、Pan Am、通称:パンナム)は、米国に存在した航空会社。民間航空が各国で盛んになってきた1927年に設立され、最初はカリブ海路線ならびに南アメリカを結ぶ国際線を運航し、その後1930年代には路線網をヨーロッパやアジア太平洋地域をはじめとした世界各国へ拡大したが、1991年12月に「パンアメリカン航空」は残念ながら破産し消滅した。
世界屈指のエアラインとして発展したのは、経営陣のリーダーシップとアメリカ政府の庇護の元、国際航空の黎明期である1930年代から、第二次世界大戦や冷戦期を挟み、海外旅行の大衆化、低価格化が進んだ1980年代にかけて名実ともにアメリカのフラッグ・キャリアとして世界中に広範な路線網を広げていた。しかし、1960年代後半頃より世界的に海外旅行が大衆化し価格競争が激化する中、高コストの経営体質を改善できなかったことや、1970年代に(当時の米国大統領)ジミー・カーター政権下で導入された航空自由化政策「ディレギュレーション」の施行、その後の国内航空会社の買収の悪影響により次第に経営が悪化し、1991年12月4日に会社破産し消滅した。
Pan Am(パンナム)は世界の航空業界内での影響力も大きく、アメリカ初のジェット旅客機であるボーイング707や、世界最初の超大型ジェット旅客機であるボーイング747といったボーイングを代表する機材の開発を後押しした他、世界一周路線の運航開始やビジネスクラスを率先して導入するなど航空業界での存在は大きかった。
未だ世界各地にPan Am(パンナム)ファン・マニアは大勢います。搭乗記念ハガキやグッズ、ブルボンキーフォルダー・・・模型や古いおもちゃなど"PAN AM"のロゴマークが付いたヴィンテージ品に陰りはない。こんなに多くの人々に愛されているエアーラインはないと思います。