ソニーは電子回路の主流がトランジスタからIC集積回路に素子が変わった後も、家庭のコンセントで使用できる据え置きで使う大型のトランジスターラジオを販売していました。これらは「ホームラジオ」と呼ばれていましたが、こちらのTFM-9500は1969年9月に発売された9-TR トランジスタ 「ホーム型ラジオ」です。
フルレンジスピーカー内蔵、高出力のパワートランジスタを搭載し、パワーに余裕のある、とても聴きやすい音を奏でるラジオであり、数あるソニーの「ホームラジオ」ではベストサウンドです。
発売翌年の1970年ソニー製品カタログによると、このTFM-9500は「9つの音源が楽しめるマルチサウンド・ラジオ」として掲載されています。木目調のキャビネットは、プラスチック製木目プリントではなく、本当に木製加工された家具調のヴィンテージラジオです。本物を愛する方のインテリアとしてもお使いいただけます。
デザインは中央にフルレンジ・スピーカーと”SONY”のロゴマークを配置し、前面パネルには、左上から家庭用電源と乾電池の切替スイッチ、その下が電源スイッチ兼用ボリュームのつまみ、その下はトーンコントロールのつまみ。 右側の太いダイヤルの内側は選局ダイアル、外側はFMとAMの受信切替です。右側のチューニング・メーカーの内部は電源を入れるとパイロットランプ(豆電球)が点灯します。
こちらの商品は、FM及びAM放送のうちFM放送は澄み通るような良好な音質ですが、
AM放送はAFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)や文化放送など
の受信以外はガリ音、雑音が発生(都内板橋区で受信)し、実用的ではございません。
*FM放送の各局については、快適な放送が楽しめるコンディションです。
《備考》
■外寸:約33cm X 約22cm X 約12.5cm
■受信:FM:76〜90MHz
AM:530〜1605kHz
IF 455kHz
■電源:家庭用電源100Vまたは単1乾電池:4本
■出力:5W
■製造年:昭和44年(1969年) 9月発売
■発売当時の価格:13,500円
■製造国:"Made in Japan" 日本
■メーカー:ソニー株式会社
◎取扱い説明書、イヤフォン、乾電池は付きません。
《動作確認》
●家庭用電源と乾電池の切替スイッチはスムーズに左右スライドします。
●電源スイッチ&ボリュームのツマミはスムーズに回ります。
●ボリュームのツマミ回転時のガリ音、雑音もなく快適な放送が楽しめます。
●FMとAMの切替ツマミはスムーズに回います。
●東京都板橋区における受信状況は、AM放送はAFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、文化放送などの受信以外はガリ音、雑音が発生し、実用的ではございません。FM放送はとっても質感の良い良好な状態でNHK-FM,J-WAVE,FM-TOKYOなどの受信を確認しました。
《外観の状態》
●外観:このラジオのキャビネットは木工品にため、ボロボロに傷つき易いのですが、こちらのラジオは破損、割れ目、切り込みダメージはなく、小さな擦りキズがある程度で良好です。
●フロントパネル、中央の赤い「SONY」ロゴマークも綺麗です。
●ツマミ・ダイヤル:銀メッキのツマミには多少の変色、傷、汚れはあるものの気になる不潔なベタベタ感やザラザラ感はなく、良い状態です。
●本体の裏側の銘板および貼られたシステムのイラスト図面も綺麗です。
●本体の裏側の電源コードを巻き付けるプラスチックの引っ掛け部品も良好です。
●本体の裏側のから飛び出た電気コードはソニー純正のオリジナルです。
*上記に記載されているサイズは梱包後の見込み合計重量です。
Rev. 2013. 4. 5 Fri..
▼Made in Tokyo, Japan、日本製。