こちらの商品は、1970年代のSONY製ラジオの中でも人気が高い「スカイセンサー・シリーズ」のICF-5500のマイナーチェンジ・後期製品ICF-5500Aです。1974年発売の中古アイテムですが受信感度良好、ポップアンテナ正常作動、スライド式ボリュームの雑音(ガリ)なし、受信良好、電池収納フォルダー内やイヤホンポケット内などキャビネット内部も綺麗、外観は小さな擦り傷程度で比較的綺麗なボディー。しかもSONY純正のAC(家庭用電源)アダプター、レザーケース&ショルダー付きです。
スカイセンサー・シリーズはソニーから発売されたBCLラジオの元祖になります。「BCLブーム」の元祖的機種とも言えます。
横型の形状が主流だった当時としてはこの縦型はユニークなものでした。
受信バンドは3つに分割されており、受信周波数はSW:3.9MHz〜12MHzで、他にFM、MWをカバーしています。
音質面ではラウドネスのON/OFFスイッチが付いており、迫力のある音楽が楽しむことが出来ます。
ロッド・アンテナはソニーお得意の(ボタンスイッチを押すとアンテナが飛び出る)ポップ・アップ式となっています。
またこのSONYラジオの優れた機能としてラジオ受信機ながら「FMの送信機能」が付いており、本機が2台あれば簡単なトランシーバーとして使用することが可能です。送信する時はスピーカーがマイクロホンに代わりになります。
BCLブームに沸いた1970年代、日本国内のラジオメーカー各社から短波受信を重点設計にした様々な家庭用ラジオが発売されましたが、取り分け人気が高かったソニー「スカイセンサー」シリーズ。1972年発売の「スカイセンサー」ICF-5500(当時16,800円)のマイナーチェンジモデルとして1974年3月21日に登場したラジオがこちらの「スカイセンサー」ICF-5500A(当時18,800円)です。
進化を遂げたICF-5500A
旧モデルのICF-5500との外見上の一番の違いは新たにトップ・上部に「FMミューティング」スイッチが付きました。
これは選曲時に発生するノイズをカットする機能です。
そして、内部メカ上は当時のSONYが誇ったオーディオ製品に使用していたULMスピーカーユニットを採用することにより、FM放送が高音質にシフトしたモデルです。
ソニーの「スカイセンサー」シリーズは一般的ラジオにはない個性的な機能を持たせ、一般家庭用の高機能ラジオとして高い人気がありました。
電子回路は、1IC(集積回路)+1FET(=Field Effect Transistor=電界効果トランジスタ:トランジスタの構造の一つで、ゲート電極から生じる電界によって電流の流れを制御する方式のTR)+13トランジスターが採用されています。
《3バンド・受信周波数》
●FM放送:76〜90MHz
●短波放送:3.9〜12MHz
●中波放送:530〜1605kHz
▼ラジオ本体のトップ、頭部(上から撮影。)
▼ラジオフロント本体の上部。
▼ラジオ本体の下部。「SONY」のロゴマークも付いています。
《外観の状態》
・このラジオは中古アイテムですが、付属のソニー純正の革製ケースに入れて使用されていたため、ラジオ本体の外観は比較的擦り傷や汚れが少ないヴィンテージラジオです。点検・整備された中古品です。
・中波とFM放送、短波放送の3バンド受信機です。
・本体のキャビネットはブラックとシルバーを基調としたデザイン、その外観には若干の擦りキズや経年汚れがありますが、この時代のものとしては比較的綺麗なコンディションのヴィンテージラジオです。
・キャビネットは修理跡もなく、オリジナルです。
・製品に付いているツマミはすべて”SONY”純正品、オリジナルのパーツです。
・キャビネット表面のチューニングメーター付近はクリヤーで綺麗です。
・キャビネット底面の電池収納のカバーは、付いています。
・電池フォルダー内部は綺麗です。
・キャビネット底面の電池収納のカバーは、スムーズに開閉できます。
《動作の確認》
・電源スイッチのレバーはスムーズに可動、"ON"、"OFF"できます。
・受信状態はAM、FM、短波の各バンドともにガリなしの良好、好調に受信しています。
・各ツマミの動作良好。短波とFMとAMのバンド切替スイッチもスムーズに切り替わります。
・受信状況は東京都板橋区内の事務所にて中波=NHK1,NHK2放送,TBSラジオ,文化放送、AFN TOKYO米軍放送、ニッポン放送、
FM=NHK,J-WAVE,FM-東京の受信を確認しました。
・受信状態は FM-AM 共に好調、高感度ラジオであることを実感できます。
・右側面にあるチューニングツマミはガリ音なく良好に選局できます。
・照明機能"MEMORY LIGHT"は豆電球が切れており、点灯しません。
・AC電源は正常に使用できます。
・電源はACアダプター(端子は左側面にあります)及び単二乾電池(3本)の両電源で使用できます。
▼左側面および右側面
・フロント右のメーター"TUNING &VU METER”は可動しています。
▼アンテナ:自動アンテナ引き出し”POP UP ANT”ボタンは良好に機能します。折れや曲がりはなく、真っ直ぐに伸びます。先端部品も付いています。
・バンド切り替えは、良好に3バンド切り替えできます。
・スライディング式ボリュームは、ガリ音なく大小の音声調整できます。
・”TONE”コントロールのツマミはスムーズに回り、問題ございません。
・タイマーは機能しています。
《付属品》
・ソニー純正の黒色革ケースとキャリングベルト、AC電源アダプターが付きます。なお、説明書、イヤホン、乾電池は付きません。
注)、乾電池はお客様の方でお買い求めくださいませ。
▼電池フォルダー内は綺麗な状態です。電池フォルダーの蓋(ふた)に欠けや破損はなく綺麗な状態です。乾電池は単二乾電池を3本使用します。
▼ラジオ本体の底の部分です。目だった傷もなく比較的綺麗な状態です。
▼ソニーICF-5500A専用の純正の黒色革ケースが付いています。
《製品仕様》
●乾電池:単二乾電池 3本使用、4.5V
●外寸サイズ:高さ約21.5cm X 横幅約17.5cm
●発売:1974年3月、定価(当時)18,800円、Made in Japan /日本製品
《主要装備》
・ロッドアンテナ :短波放送とFM放送を受信する際に使用する金属性の伸縮するアンテナが付いています。ボタン操作でアンテナ先端部がポップアップする面白い機構も備えています。ライバルとして対照的なパナソニック社製クーガシリーズのロッドアンテナには見られない優れた機能です。ただ、このスカイセンサー5500Aで中波放送の受信にはラジオ本体に内蔵されているバーアンテナを使用する設計です。
・外部アンテナ端子 :ロングワイヤーアンテナ用と接地用のねじ止め端子が付いています。例えば、このラジオ本体は室内に置いても、外部アンテナを屋外に設置してラジオの「外部アンテナ端子」に接続すると受信感度が向上します。
・「クリスタルポケット」 :NSBクリスタルを差し込み収容する蓋付きポケットが付いています。
・シグナルメーター :受信した信号の強さを表示するメーターですが周波数同調の目安になります。本体ステンシル印刷表示にはチューニングメーターと表示されていますが、「バッテリー残量メーター」としても機能しています。
・AFC :FM受信用に装備された。長時間の受信で周波数が少しずつズレても、周波数オートロックのような機能で快適にFM放送が楽しめます。
・ラウドネススイッチ :ボリュームを絞っている時に高音と低音を自動補正して豊かな音色にする機能です。
・タイマー機能 :ゼンマイを用いた最大60分間のタイマーが付いています。時間経過後に電源入り/電源断が選択可能です。
・FMトランスミッター :FM送信機能が付きます。スピーカーをマイクロフォンに転用することでトランシーバーを構成しており、近距離であれば二台の間で音声通話、トランシーバーとしても使用が可能な優れものです。
・イヤホンポケット :イヤホンを収納するための蓋付きポケットが本体側面に装備されています。
・ダイヤルライト :周波数表示窓のフィルムを裏側から照らしたり、シグナルメーターを照らす照明が付きます。ICF-5500のマイナーチェンジモデルICF-5500Aは機能が増え、ボタンを一度押すと一定時間点灯するライティング・メモリー機能も装備されています。
・キャリングケース&ベルト :肩掛けのキャリングケース&ベルトはSONY純正品が付きます。
・電源アダプタ (ACアダプタ)もSONY純正品が付きます。家庭用100ボルトコンセントから4.5Vの直流電流を得るための変圧整流装置。このスカイセンサーシリーズではラジオ本体に内蔵せずにこの「電源アダプタ」を付属しています。
*貴重なオリジナルの電源アダプターやレザーケース&キャリングベルトが付属します。
*美品ですが中古品です。新品時の性能を保証するものではありません。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の目安重量です。
Rev.:2014.11.15 Sat.