こちらの商品は、三洋電機 SF-20 「ナイター号」 2バンド5球スーパー ラジオです。
テレビ放送の開始された昭和28年（1953年）頃からミニチュア管(mT管)と呼ばれる真空管の生産が増大し、昭和30年頃から一流メーカーのラジオにmT管式の真空管ラジオが増えてきた。ただ、mT管が高価であったことからmT管ラジオは割高で、平均価格は1万円を超えていた。そんな時代、昭和33年（1958年）に従来のオール・ウェーブの半額近い「価格破壊」ホームラジオが発売されたのが、このサンヨーラジオです。
当時このラジオは、現金販売価格：\5,950という低価格で、しかもMT管トランスレス5球スーパーのコンパクト設計のラジオ受信機の登場でした。
三洋電機の製品名は、 SF-20 「ナイター号」 2バンド5球スーパー 。まさに、プロ野球中継を聴くために登場したホームラジオです。
《製品仕様》
◎つまみは、左側から、ON/OFF/ボリューム、チューナー。受信バンド切り替えは右側面の白い丸押しボタンで行います。ボタン押し込みでSW「短波」、そしてボタン引き出してMW「中波」です。
◎キャビネットの主な材質は整形プラスチックです。
◎スピーカーは、パーマネントダイナミックスピーカー P-4D
◎背面は開け閉め出来る裏蓋ボード（茶色）が付いています。
◎家庭用コンセントに差し込むACコードは、灰色のオリジナル電気コードが付きます。
《商品の状態》
使用頻度の少ない中古品、稼動品、受信状態は良好です。
ラジオ本体には擦り傷がございます。また、右側のチューニング側つまみの外経（灰色リング）の一部にヒビ割れあり、エポキシ系接着剤での修理跡があります。
※実用品としてまだまだお使いになれます。
Rev.: 2015.05.30 Sat.
▲SF-20 「ナイター号」仕様
・外寸寸法： 横幅(W)28cm×高さ(H)13.5cm×奥行き(D)13cm（つまみ含めて14.5cm）
・受信周波数： MW帯（中波） 535〜1605kc/s SW帯（短波） 3.7〜12Mc/s
・電気的出力： 無歪1W
・消費電力： 29VA
・アンテナ線：背面から出たアンテナ線を張る
・状態：ラジオ本体には擦り傷がございます。また、右側のチューニング側つまみの外経（灰色リング）の一部にヒビ割れあり、エポキシ系接着剤での修理跡があります。
▲受信状態
東京都板橋区の当社事務所において、MW（中波＝NHK,TBS,文化放送、FENな各局）、SW（短波放送）共に受信を確認しました。元気に鳴っています。
▲1958年にプロ野球の熱戦を聴くため登場したラジオ「ナイター号」
既に、製造から５０年以上、経っているラジオですが、まだまだ元気で活躍するコンディションです。コンパクトに仕上がったレトロな昭和33年型ホームラジオです。
Rev.: 2015.05.30 Sat.
