こちらのSTANDARD製マイクロニック・ルビーSR-H437は、昭和40年(1965年)に発売された8石トランジスターで、しかもスピーカー内蔵の超小型トランジスタラジオです。 IC(集積回路)以前の時代において、この僅か5センチ角の小さな筐体の中にトランジスタ8個とトランス・バリコン・コンデンサーなどの電子部品を超小型、コンパクトに組み込み、まとめ上げた当時のスタンダード社の技術力の偉大さを感じる製品です。
▼裏側の蓋(フタ)を外した画像です。少し大きめのボタン(水銀)電池を2個使用します。銀メッキされた大小2個のつまみは、スイッチ兼ボリューム(小=画像手前)とチューニング(大=画像奥)です。チューニングつまみがバリコンを直接回して選局する構造です。
▼シルバーメタリックの小さなMicronic Ruby ストラップが付いています。
《レイアウト》
●ラジオ本体の右側面に電源&ボリューム(画像手前)と選局チューニング(画像奥)のつまみがあります。
●左側面には2点式イヤフォンのプラグ差込口がります。
●内部のPCB回路は、表面を黒いカバーに覆われており、分解しない限り、詳細を観ることは出来ない造りです。
画像左の裏蓋シールには、検査済スタンプ・製造シリアル番号があります。
《動作確認》
●こちらの商品は”working condition”ということで仕入れ、入荷しました現状良くありません。
東京都内の事務所でMW(中波)810kHzの米軍ラジオ放送(AFN)のみ受信出来ましたが、受信の状態は不安定です。
ボリュームのつまみに少しグラグラ感があり、ボリュームのつまみを廻す度に受信が途切れたり、また受信出来たり、出来なかったりと問題ありです。
※その原因はボリュームかバリコンなのか不明です。現状渡しによる販売です。
その他の放送局(NHK、TBS、文化放送、ニッポン放送など)は受信が確認出来ていません。チューニングの途中、
1000kHz辺りでジャ〜♪という雑音が大きくなりますが実際にほかの放送は聴こえてきません。
▼youtubu参照動画:こちらの商品で810kHzの米軍ラジオ放送(AFN)を受信している様子。ボタン電池はLR-44を代用しています。
《商品の状態》
●アメリカ人愛好家のコレクション・アイテムのため、ラジオ本体は比較的綺麗ですが、擦り傷、汚れはございます。
●今から60年前に発売された中古品です。外観は大きなダメージはなく、小さな擦り傷程度です。
キャビネットの金属加工部分の表面も輝いています。頭部には英語で「トランジスターエイト」と描かれています。
●上記「動作確認」欄に記載のとおり、受信状態に問題がございます。
《備考》
●パッケージ箱、取扱い説明書、イヤフォン、ボタン電池は付きません。
●こちらの商品は難ありのジャンク品、現状渡しです。動作を保証するものでは御座いません。コレクション用あるいは修理可能なお客様にお勧めです。
*なお、上記に記載したサイズは商品梱包出荷時の見込み重量(g)です。
Rev.:2015. 5. 2 Sat.
発売開始日:2015. 5. 2 土曜日
Standard Radio Corp. Micronic Ruby Model: SR-H437 - Ebisu, Tokyo, Japan
《製品仕様》
・メーカー:スタンダード
・型番:SR-H437
・発売時期:1965年
・製造国表示:JAPAN
・受信回路:スーパーヘテロダイン方式
・トランジスター:8個
・スピーカー:超小型 永久磁石スピーカー (PDyn)
・電源:1.35V X 2、水銀電池(E 640またはRM-640 )2個
・サイズ: 51mm x 51mm x 22 mm
・重量:(電池含まず)約115g
▲裏側中央のネジ(マイナスネジ)1本をコインなどで回すと裏蓋が外れ、ボタン電池が交換できます。
▼使用するボタン電池は、水銀電池(E 640またはRM-640 )2個ですが、代用品として近所の100円ショップ・ダイソーからLR-44を購入して直列2個ずつ、左右合計4個を挿入しました。
▼参考画像:発売当時のアメリカの雑誌広告(1965年)
Standard Radio Corp. Micronic Ruby Model: SR-H437 - Ebisu, Tokyo, Japan
Rev.:2015. 5. 2 Sat.
発売開始日:2015. 5. 2 土曜日
※こちらの商品は難ありのジャンク品、現状渡しです。コレクション用あるいは修理可能なお客様にお勧めです。