こちらの商品はあまり知られていない、隠れたMade in Japanのマイクロサイズのトランジスターラジオ受信機 『早川電機工業(株) SHARP Model:BP-103J 7石 AMラジオ』です。
キャビネットおもて下側には”SHARP 7TRANSISTOR”の文字があります。
昭和41年(1966年)製に発売されたシャープ BP-103Jは、7石トランジスタを採用したAMのマイクロラジオ(サイズ:58×74×28mm)です。型番の末尾につく「J」はJapan、日本国内向製品を意味します。
最近のシャープ社は、経営悪化から活気がありませんが、元はわが国の家庭用ラジオ受信機量産化第一号を発売した先駆者的メーカーであり、長年にわたりラジオ受信機の販売実績トップの座にあった家電メーカーでした。
そのシャープがスピーカー内蔵でしかも単三乾電池1本のみ省電回路を採用した7石トランジスタのプリント基板を高度集積化を図り、コンパクトな極小型製品化に成功した製品がこちらの商品です。
《製品仕様》
・メーカー: 早川電機工業(株) /Hayakawa Electric Co.Ltd.
・商品名: SHARP Model:BP-103 ラジオ
・発売時期: 1966年
・受信: MW(中波)放送専用
・トランジスタ: 7個(2SA103 1N34A 2SA101 2SA101 1N34A 2SB175 2SB175 2SB175 2SB175
・スピーカー: 直径5cm
・電源: 1.5V(単三乾電池1本)
・キャビネットの色: ブラック
・サイズ: 58mm×74mm×28mm
・重量: 142g
・製造国表示: Made in Japan
・付属品:電池交換時の裏蓋開閉の専用ドライバー(金属メダル・スネークチェーン)
《保存状態》
・中古品、ラジオ本体および付属の金属メダル・スネークチェーンはオリジナルです。
・キャビネットには大きなダメージはありませんが、擦り傷があります。
・本体内部は乾電池液漏れはなく、綺麗な状態です。
・選局チューニングーつまみ表面の数字印刷が剥げています。
・電源ON/OFFボリュームつまみの留めネジが緩みグラグラしています。
・板橋区内の事務所でNHK第2放送、アメリカ軍東京放送、TBSラジオを元気よく受信しましたが、パタパタ・・・と雑音になることがあります。
選局チューニングーつまみはスムーズに回りますが、グラグラしている電源ON/OFFボリュームつまみの廻し方やつまみを軽くおすことにより受信できる場合があります。こうした現状渡しの商品です。珍しいトランジスターラジオでは御座いますが、ラジオ放送を楽しむ実用性は御座いません。ご自分で修理される方もしくはレア アイテム(珍しいラジオ)をコレクションされておられる方にお勧め商品です。
・パッケージ箱、説明書、乾電池は付きません。
※冒頭に記載されているサイズ(g)は商品出荷時の梱包後の目安総重量(g)です。
Rev.:2015.10.22 (Thu.) 20:25
▼キャビネットは四角四面のスピーカーボックススタイルのデザイン。 電源スイッチ&ボリュームとチュニーングつまみは側面配置。
丸いつまみ外周にははっきりとしたギザ付きのつまみ採用。 大きさ58×74×28mmのマイクロラジオです。
この製品の型番【BP-103J】表記はキャビネット内部の電池フォルダーに貼られたラベルもみです。
▼本体と裏フタを開閉するときに使用する(コインのような形をした)金属メタルのドライバー付きです。ドライバー、チェーンともに当時のオリジナル品です。
▼内蔵バーアンテナ、トランジスタ回路とジャンパー線とポリバリコンなどがギッシリ詰め込まれたプリント基板と乾電池フォルダー。
▼キャビネット裏側、格子戸の模様のくり貫きは空冷の孔でしょうか。右下には"MADE IN JAPAN"の文字があります。
▼こちらの商品はブラックですが、当時アメリカ、カナダに輸出された製品にはレッドやアイボリーもありました。
▼製造シリアル番号はキャビネット裏蓋の内側にあります。
▼参考画像:【この画像は販売商品では御座いません。】発売当時のBP-103 北米向けのパッケージ箱
※この商品にこのパッケージ箱は付きません。
▲「電源ON/OFFボリューム」と「選局チューニング」の2つのつまみが並びます。
電源ON/OFFボリュームつまみの留めネジが緩みグラグラしています。
ラジオ放送が受信出来ず、パタパタ・・・と雑音状態になることがあります。グラグラしている電源ON/OFFボリュームつまみの廻し方やつまみを軽くおすことにより受信できる場合があります。全く実用的ではございません。こうした難点がある現状渡しの商品です。
備考:「選局チューニング」のつまみの方は、しっかりネジで留まっており、グラつき感はございません。
▲キャビネット裏側はプラスチック製です。
格子戸の模様のくり貫きは空冷の孔でしょうか。くり貫き箇所には内部にフィルターが付いています。
キャビネットの右下には"MADE IN JAPAN"の文字があります。
▲キャビネットのおもてはクロームメッキ仕上げの金属製です。
横幅58mmのキャビネット内部には直径50mmのスピーカーが内蔵されています。
1966年にシャープがスピーカー内蔵でしかも単三乾電池1本のみの省電回路に成功した7石マイクロラジオです♪
Rev.:2015.10.22 (Thu.) 20:25