こちらの商品は、ピアノ本体中央に「Franklin」のマークがあるFranklin, L.K., Co., Inc.(所在地:アメリカ・ロサンゼルス)のOEMブランドによるModel:LF-120 グランドピアノ型8石トランジスタラジオ受信機、1975年製品です。当時の通産省ラジオ受信機メーカーコードNo.903:Longines Symphonette"(ロンジン シンフォネット)という英文商標で日本の下請け工場から出荷された"Made in Japan"、パッケージ箱、付属品の全てが揃っています。
象牙の色(クリーム系)のプラスチック製ですが、開閉部は丈夫な金属ヒンジ、金属(真鍮)製フットペダル、スピーカーカバーには金色の金属メッシュを使用するなど高級ピアノのイメージが再現された模型です。グランドピアノ本体と腰掛(椅子)、楽譜スタンド、天板支え棒が付きです。
▼本体はプラ材ですが、開閉部は丈夫な金属ヒンジや金色メッキのボリュームつまみ囲み枠、金属(真鍮)製フットペダル、スピーカーカバーには金色の金属メッシュを使用するなど高級ピアノのイメージが再現された模型です。
製品仕様
・販売元:フランクリンL.K.カンパニー
・米国輸入業者:ロンジン シンフォネット
・下請け工場:不詳(通産省ラジオ受信機メーカーコードNo.903)
・製造国:日本
・製品名:EIGHT TRANSISTOR GRAND RIANO RADIO
・型番: LF-120
・トランジスター:8石(松下電器産業)
・受信バンド:中波
・受信回路:スーパーヘテロダイン
・電源:9V乾電池1本(P006)
・スピーカー直径:50mm
・本体サイズ:165mm X 121mm X 178 mm
・キャビネット材質:プラスチック
◆電池フォルダーに貼られた推奨乾電池は「RCA (Radio Corporation of America)製)9V」と記載されていることからも、この製品は「アメリカ向け」であったことが窺えます。
商品状態
・セコンドハンド、中古品、現状渡しです。
・稼働不可、鳴りません。現状ラジオ放送の受信は出来ません。
*長年、パッケージ箱内で保管してきた品、元は電源&ボリュームつまみを回すと元気に鳴っていましたが、数年には「ジャリジャリ♪」という通電音のみとなり、最近のチェックでは通電音もありません(所有者コメント)。
・修理や改造なし、オリジナル品です。
・キャビネット内部は綺麗です。
・電池フォルダーには液漏れもなく良好です。
・パッケージ箱、付属品(椅子、楽譜スタント、天板アーム棒)の全てが揃っています。
◆米国シアトルからの里帰り品です。レストア可能な方、面白いラジオコレクターやお部屋のインテリアにお使いの方いかがでしょうか?
Rev.: 2016年5月6日(金曜日)
▲ピアノの裏側のカバーはつまみを「OPEN」の矢印の向きに回すと開閉します。
▼フットペダル・支棒は金属(真鍮)製です。カバーを外すとプリント基板と電池フォルダーが現れます。
▲パッケージ箱は上下に分かれる
▼パッケージ箱
※この「フランクリン」という名前は、ラジオ模型販売会社のFranklin Electric Novelty & Mfg. Co.と実際に銘器"Franklin"ピアノを製造していた1987年創業のFranklin Piano Company(1933年倒産)との関係は定かではありませんが、共に会社の所在地は米国・ニューヨーク市でした。
▲8 Transistor LF-120 Grand Piano - Franklin - Franklin, L.K., Co., Inc.; Los.
今回の『グランドピアノ模型トランジスターラジオ』は1975年の第3世代品になります。
初代は1964年に登場した"6 ransistor Grand Piano - Franklin, L.K., Co., Inc.; Los Angeles CA."、6石トランジスタ(日立製作所)、キャビネットはウォルナット木製と木製茶色塗りです。
ブランド バリエーションは「FOUR STAR」、「ROSS」や「Franklin 6 TRANSISTOR」など(参照: )がありますが、ピアノに貼られたブランド(商標)ラベルはOEMの度に簡単に貼り替える可能ないずれも紙シールでした。
ところが2代目は1970年の"8 Transistor Baby Grand LF-120 - Franklin Electric Novelty &Mfg. New York"、8石トランジスタになり、キャビネットは整形加工のプラスチックに変更、カラーバリエーションは2色(象牙色と黒色)です。この2代目以降のブランド バリエーションは「Franklin」以外に「Steinweigh」や「Valiant」などがありますが、ブランド(商標)はピアノ本体に直接金箔等で描かれたタンポ印刷に向上しました。
第二代と三代目はトランジスター数は6石から8石になりましたが、共通点はすべて受信バンド「中波」、電源9V(P006)乾電池使用です。
いずれも日本製で当時の通産省輸出品コード「JAPAN CODE」や製品特許番号はあるものの米国側のOEMブランドのため、ロサンゼルスのFranklin, L.K., Co., Inc.の製品として販売されたことから、日本の下請け会社名の表記はありません。
Rev.: 2016年5月6日(金曜日)