こちらの商品は、三菱電機のFM放送付2バンドラジオ。昭和39年(1964年)は、全国のほとんどの地域でFMの聴取が可能となった年でもあり、この年ソニーや松下電器などメーカー各社が従来の中波と共にFMが付いた機種を相次いで発売しました。この三菱電機のModel FX-707は単にFMを付けただけでなく、外観にはクロームメッキ仕上げの金属加工されたキャビネットフレームを採用するなど当時のトランジスタラジオとしては比較的高級な部類に入る製品です。
各ラジオメーカー、なかでも大手家電メーカーは「FM放送」時代到来の新聞・雑誌広告を掲載しましたが、この製品のキャビネット正面には「FM」FM放送も受信出来ることを強調したデザイン。いち早くFM放送が聴けるラジオであることをアピールしたい三菱電機の開発陣の思いが伝わるトランジスターラジオです。
▼このラジオの正面パネルの"Mitsubishi"の英文ロゴ文字には、懐かしい旧来の筆記体調の装飾書体が使われていています。
▼1960年代は付属の革のショルダーケースは、茶色の皮ケースというスタイルが主流でしたが、このラジオには重厚な作りで光沢のあるブラックカラー調のケースが付いています。
▼ラジオ本体の背面
《製品仕様》
・メーカー:三菱電機/Mitsubishi Electric
・型番:Model FX-707
・受信バンド:中波 &FM
・トランジスター:9石
・電源:9V 角型乾電池
・本体サイズ:115mm X 70mm X 33m
・製造:1964年
・製造国表示:MADE IN JAPAN、日本
《商品の状態》
・ワンオーナー品、とっても丁寧に扱われた中古品。
・外観:キャビネットのアンテナの付け根のネジ付け辺りに小さな修理跡がありますが、アンテナに支障はございません。目立った大きな傷はありませんが小さな擦りキズはあります。
・内部:電池液漏れ等のダメージはなく、綺麗な内部状態です。
・付属品:三菱電機の純正品、革のショルダーケースが付きます。黒い表面には今もピカピカの光沢があり、比較的綺麗ですが、部分的に経年劣化しています。
・性能:ガリ音等の障害なく受信出来る稼働品
・東京都板橋区における受信状況は、NHK第1、NHK第2、TBSラジオ,AFN (American Forces Network) ラジオ(アメリカ軍放送)、文化放送など各局の受信を確認しました。
・パッケージ箱、イヤホン、説明書、乾電池は付きません。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。
Rev.:2016-11-01 (火曜日)