こちらの商品は、昭和の文化、1961年製の大型真空管ラジオで、5球スーパーラジオ受信機で当時最も高級だったタイプです。ラジオのフロントグリル左上には
"HIGH Columbia FIDELITY"という英文標記のエンブレムが付いています。
この日本コロムビア1520型は、mT管を使った電源トランス付き高級ホームラジオです。
"Hi-Fi"ハイファイ機能があり、音は柔らかめでふくよかで聞き心地が良い昭和の音です。キャビネットやスピーカには同社伝統の技術が使われ、音質に配慮した上品な製品に仕上がっています。
家具調の大型58cm幅のキャビネットには、左右2個のスピーカーやマジックアイ、そしてオレンジ色に光るグライコ(周波数特性グラフ表示)付きのトーンコントロール、リモコン装置接続端子を備えるあたりが、富裕層の顧客向け製品であることが窺えます。
《製品仕様》
・メーカー:Nippon Columbia(日本コロムビア)
・型番:Model-1520
・受信バンド:MW・SW=中波・短波
・回路:スーパーヘテロダイン
・真空管:5球(6BE6-6BA6-6AV6-6AQ5-5MK9 )
・マジックアイ管:日本コロムビア製6ZE1(適合管は他社6E5)
・スピーカー:直径13cm X 2個、日本コロムビアの自社製スピーカー
・電源:AC100ボルト
・キャビネット材:木工品
・外寸サイズ:W/58cm X D/24cm X H/39cm
・製造年:昭和36年/1961年
・製造国表示:日本・神奈川県川崎市
《商品の状態》
・1961年製の骨董品で状態が良い中古品です。
・対応する電源は、日本国内のAC100です。
・家庭用ACコンセントに繋ぎ、電源を入れると通電します。
・つまみは4個全て揃っています。
・マジックアイは、は両開きの6ZE1が内蔵され、緑色の蛍光は経年により弱まっていますが未だ点灯可能です。マジックアイ管の取り換えは日本コロムビア製6ZE1以外に、各社の6E5でも適合します。
・東京・板橋区の事務所でNHK第一放送(693kHz)、NHK第二放送(693kHz)、AFNアメリカ軍放送網(810kHz)、TBSラジオ(954kHz)、文化放送(1,134kHZ)、ニッポン放送(1,242kHZ)、の中波放送を受信、放送内容も聞き取れますが、放送途中の所々で雑音が入ることがあります。
・
このラジオ受信機は昭和36年製造・発売当初の快適なラジオ放送受信を保証するものではございません。お部屋のインテリアには最適な『昭和の文化』の家具調のお茶の間・ラジオ受信機です。
・年代物の製品ですので、使用しない時は電源プラグをご家庭のコンセントから抜くことが必要です。
・経年による汚れや擦りキズがあります。
・パッケージ箱、取扱説明書は付きません。
・キャビネットケースの磨き、ラジオ内部のバリコンやスピーカー等のクリーニング処理及び簡易調整を行いました。また、安全のため、電源コードは半世紀以上経っているため新品コードと交換しました。
・
商品出荷時の総重量は10kg以上になります。
▼家庭用ラジオとしては横幅60cmほどの最大級の大きさです。
▼『選局+受信バンド切替(TUNING-MWSW)』は内側と外側のWつまみ、大・小のツマミは二重構造になっています。内側つまみは選局、外側が中波(MW)と短波(SW)の切替つまみです。
▼『DX・Hi-Fi・PHONO』モード切替つまみです。3色のランプはこのモード切替(SELECTOR)に対応し、パネル上の『DX』黄色・『HIFI』緑色・『PHONO』赤色が点灯します。
▼『電源スイッチOFF/ON+ボリューム調節(SW-VOLUME)』つまみです。
▼チューニングメーターの上側は「短波」放送、下側は「中波」放送で、チューニングのつまみを回すと両方のポインター(針)が同時に動きます(中波用と短波用で1本の針になっています)。
▼フロントグリル左側の丸い物は『マジックアイ管』です。電波の同調具合に応じて蛍光部の開口面積が猫の目のように変化して、選局操作を容易にしてくれます。
▼フロントグリル中央には、オレンジ色で光るグライコのパネルがあります。
▼トーンコントロールは、1個のVRで高・低音が調整可能な構造です。
▼左右2個の13cmスピーカーは、日本コロムビアの自社製が採用されています。
▼このラジオの回路図は裏ぶたに貼り付けられていますが一部が剥がれています。回路図の全体がご覧になりたい方は、
下記の 『コロムビア1520型回路図を観る』 をクリックされると表示されます。
Rev.:2017-02-27 (Monday)
Rev.:2023-4-3 (Monday)