こちらの商品は、昭和42年(1967年)に発売されたソニー8RC-49型6石クロークラジオ受信機です。
時計付き
『クロークラジオ』は、古くは真空管ラジオ時代からの各社から製品化されていましたが、日本では一般的ではありませんでした。ところが、
トランジスタラジオ時代になって松下電器、日立製作所、サンヨー、SONYなどから多くの時計付き
『クロークラジオ』が発売されるようになりました。
発売当時のソニーカタログには
「高級電気時計つき。音楽でお休み、音楽でお目覚めできる便利な目覚ましラジオ。」と記載されています。
乾電池で稼働する製品にはゼンマイ巻上式の時計が組み合わせられたが、据え置きの製品には電子ムーブメント式時計が組み込まれていました。
この製品は、スリープタイマーと目覚ましタイマーの設定ができる(短針・長針・秒針が付いた)1960年代後期のアナログ式時計内蔵の最終モデルです。
またキャビネットには、プラスチック成型でなく、木製キャビネットを採用した上級モデルです。
※参考までに、この製品が登場した翌年にSONYは機械式デジタル時計表示(通称:バタバタ)やIC(集積回路)を採用したICF-C700型を発売しています。
▼本体はベニヤ合板の木製で、丈夫な作りです。前面にトランジスタを意味する
"SOLID STATE"がSONYのロゴの直ぐ下に記されています。
▼時計の部分は、
シチズン製で交流電源の周波数を利用した同期式の電気時計です。
▼フロントパネルの透明アクリール板はきれいな状態です。なお、チューニングメーターの「周波数標記」は"kHz"ではなく、古い旧『KC』の単位になっています。
▼文字盤をネオンランプが照らしており、夜間でも時間が確認できます。
《製品仕様》
•メーカー:SONY
•型番:Model-8RC-49
•名称:クロークラジオ(目覚ましラジオ)
•受信バンド:MW=中波
•受信周波数:530 〜 1605 kC
•回路:スーパーヘテロダイン
•トランジスタ:6石(2SC403A、2SC633、2SB22)
•ラジオ操作:トーンコントロール、ボリューム
•時計操作:スリープ、電源スイッチ・設定切替、時間設定、アラーム設定
•アンテナ:バーアンテナ内蔵
•電気周波数:60サイクル(西日本仕様)
•トランジスタ:6石(2SC403A、2SC633、2SB22)
•消費電力:7W
•ターミナル:イヤホン
•電源:AC 100V
•サイズ:W298mm x H98mm x D154mm
•重量:1850 g
•色:ブラウン(木目)
•製造国:日本製
•発売時期:1967年11月
•発売時の現金価格:9,800円 (月賦価格 10,500円)
《商品の状態》
・昭和42年製の中古品、稼働品です。
・対応する電源は、日本国内のAC100です。
・ラジオ放送は感度よく受信可能です。
※東京・板橋区の事務所でNHK第一放送(693kHz)、NHK第二放送(693kHz)、AFNアメリカ軍放送網(810kHz)、TBSラジオ(954kHz)、
文化放送(1,134kHZ)、ニッポン放送(1,242kHZ)の中波放送を受信しました。
・シチズン製の時計は稼働します。
※この電気時計は60サイクル(西日本)仕様です。50サイクル(東日本)でお使いになると時刻に誤差が生じます。
・文字盤を照らすネオンランプは点灯しています。
・表面の透明アクリール板はきれいな状態です。
・フロントグリルのつまみのメッキ加工は錆が生じている部分があります。
・本体の木製ベニヤ合板の左右の角や経年劣化や傷付いた個所を修復してあります。
・電源コードの途中にあるリモコンON/OFFスイッチは元は無地のアイボリーですが、レッドブラウンに塗装されています。
なお、コンセントプラグは
SONY純製品です。
・この商品は、昭和42年発売時の性能を保証するものではございません。
・元箱、取扱説明書、イヤホンは付きません。
*冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量(g)です。
Rev.:2021-10-30 (土曜日)