こちらの商品は、昭和50年に発売された東芝の2バンドAM/FM ラジオ受信機RP-1300F です。同じ時期に東芝からはヒットしたBCLラジオのTRY-XシリーズのRP-1600Fが発売されていますが、こちらのトランシバ―無線機のようなデザインの2バンドAM/FM ラジオRP-1300F は存在感が薄いままで僅かな期間で廃版・製造が打ち止めになっています。
1975年このRP-1300F（中波+FMバンド） には、8石+2ダイオードで、共通キャビネットケースのRP-232SU（中波+短波NSBバンド）という姉妹品とほぼ同時に発売されていますが、NSBバンド仕様の姉妹品も僅かな期間で廃版・製造が打ち止めになっています。いずれにしても、東芝はそのデザインやユニークさにおいて、面白い製品開発をしながらも、製品力の「ソニー」や営業力の「松下電器」に主役の座を完全に奪われ、小型ポータブルラジオの市場において終始劣勢を強いられた1970年代でした。
ただ、今日このラジオ受信機を眺め、触れてみると、レトロな逸品に感じます。ラジオというよりはトランシバ―無線機のような造りは面白く、AM及びFMの受信感度も良好で悪くないと思います。何よりも数少ない型番です。
《製品仕様》
・メーカー：東京芝浦電気株式会社
・型番：Model RP-1300F
・受信バンド
AM:525〜1605kHz
FM:76〜90MHz
※FM放送の受信にはアンテナを引き出す必要があります。
・トランジスター：ゲルマニウムトランジスター8石 + 2ダイオード
・スピーカー： 8Ω
・電源：DC 6V / 単三乾電池 4本
・外寸サイズ： 約17cm x 9.5cm x 4.3cm
・発売時期：1975年／昭和50年
・製造国：Made in Japan / 日本
《商品の状態》
・セコンドハンド・中古品、ラジオ受信機の愛好家のコレクション品です。
・極く小さな擦りキズや経年汚れがありますが、全体的には綺麗な状態です。
・性能：障害なく高感度でAM放送・FM放送が受信出来る稼働品です。
・東京都板橋区における受信状況は、中波：NHK第１、NHK第２、TBSラジオ、AFN (American Forces Network) ラジオ（アメリカ軍放送）、文化放送などとFM：J-wave、東京FM、FM-NHKの受信を高感度で確認しました。
・FM受信用のロッドアンテナは真っ直ぐに伸びます。
・乾電池フォルダー（乾電池ボックス）は新品部品と交換しています。
・紙箱、説明書、ショルダーベルト、イヤホン、乾電池は付きません。
＊冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量（g）です。
Rev.: 2017- 3-25 (土曜日）
