【岸信介元首相外遊時の"MADE IN JAPAN" 土産】ソニー Model TR-84 8石トランジスターラジオ 1959年製 [Item No.PU7APR-31]
【岸信介元首相外遊時の"MADE IN JAPAN" 土産】ソニー Model TR-84 8石トランジスターラジオ 1959年製
[Item No.PU7APR-31]
サイズ: 1800g
こちらの商品は、ソニーのTR-84型・8石スーパーヘテロダイン中波ラジオ受信機・ライトグリーンカラーです。昭和34年1月に発売されたポケットサイズのTR-86型（006P- 9V電池使用）に続き、同年5月に発売されたポータブルサイズのTR-84型（単二乾電池3本使用）です。ソニーでは「スーパーセンシビリティ」と銘打ち発売しました。
その穏やかな音質やデザイン、カラーリングに操作感の良さに加え、当時としては高感度ラジオ受信機。当時（第二次岸内閣）岸信介首相の外遊時に各国首脳への土産として大量購入したというエピソードがある名機・SONY TR-84 です。
トランジスターラジオのプリント基板を観てどういったトランジスターが採用されているか。またはプリント基板の横幅いっぱいに付いている黒い内蔵バーアンテナにも目が行きますが、このＴＲ－８４型に採用されている風変わりな３連式バリコン（バリアブルコンデンサー）はその形状、長さから大変風格を感じさせられます。複数枚のアルミ板が同じく複数枚の固定アルミ板との間を櫛の歯のように出入りしてアルミ板の重なり面積を変化させることによってコンデンサーの静電容量を変えることができるので昔の同調回路では不可欠なパーツ、この当時よく見かけるのは２連式に対してこのＴＲ－８４型では高感度受信を実現するために３連式バリコンが採用された珍しいラジオ受信機です。
この３連式バリコンに繋がるチューニングダイヤルのメカニズムの回転も軽やかで、まるでパワーステアリングの大型車を運転しているようです。また、ボリュームつまみはガリ音・雑音なくスムーズに可動します。
東京通信工業に始まるソニーの歴史のなかで、近年ラジオの型番は３桁、４桁となりましたが、こちらの商品はＴＲ－８４。ソニー初期に製造された僅か２桁の型番製品。長い歴史を超越して現役でお使いいただける商品です。
▼参考画像：SONY TR-84 - 昭和34年当時のカラー広告
▼イヤホン端子は２個付いています。確認したところ、右側ジャックはイヤホン音声専用で、イヤホン使用時には本体スピーカーが切り離されます。左側ジャックを使用すると本体スピーカー出力と同時にイヤホン出力ができます。
▼米ソ冷戦時代のラジオ受信機
周波数表示の600kHzと700kHzの間と1200kHzの少し上にある２箇所の◀（三角マーク）は何なのでしょうか。近年のラジオにはこのようなマークはありません。
640ｋHｚと1240ｋHzに付けられたマークだったのです。当時は、ソ連とアメリカ側との冷戦時代で核攻撃の恐怖が現実のものだったのです。
アメリカでは核攻撃により、アメリカ各地の一般ラジオ放送局が破壊されても、大丈夫なように国防総省管轄の臨時放送局が準備されていました。その周波数が上記の２つの周波数です。当時、このソニー製品に限らず、アメリカに輸出される日本製ラジオにはこの三角マークが振り付けれていました。
▼このＴＲ－８４型に採用されている高品位・高感度３連式バリコンはその形状や大きさから大変風格を感じさせられるパーツです。
内部のジャンパー端子により低周波増幅部が切り離せるようになっています。
《製品仕様》
・名称：ソニー(株)
・型番：Model TR-84
・受信バンド:中波・535〜1605kc
・回路：高周波付きスーパーヘテロダイン
・トランジスター：8石
2SC73×2(高周波増幅・周波数変換)、2SC76×2(中間周波増幅)、2SD64、2SD66(低周波増幅)、2SB52×2(電力増幅)。
・スピーカー直径： 9cm
・電源：DC 4.5Ｖ /単二乾電池 3本
・無歪出力：100mＷ
・外寸サイズ：約187mm x 103mm x 43mm
・キャビネットカラー：ライトグリーン
※パソコン画面では「ライトブルー」に見えますが、実際の色は緑系のライトグリーンです。
・重量：約800g
・生産国：日本・東京
・発売時期：1959年5月
・発売時の価格11,800円
《商品の状態》
・アメリカから里帰りしたセコンドハンド・中古品です。
・キャビネット本体の角に欠けた部分があり、修復された跡が一か所あります。またキャビネットには擦りキズや経年汚れがありますが、ラジオ内部は綺麗な状態です。
・東京都板橋区における受信状況は、NHK第１、NHK第２、AFN (American Forces Network) ラジオ（アメリカ軍放送）、ＴＢＳラジオの受信を確認しました。
・元箱、ケース、説明書、ロッドアンテナ、イヤホンは付きません。
＊冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量（g）です。
Rev.: 2017 - 04 - 22 (Sat.)
その穏やかな音質やデザイン、カラーリングに操作感の良さに加え、当時としては高感度ラジオ受信機。当時（第二次岸内閣）岸信介首相の外遊時に各国首脳への土産として大量購入したというエピソードがある名機・SONY TR-84 です。
トランジスターラジオのプリント基板を観てどういったトランジスターが採用されているか。またはプリント基板の横幅いっぱいに付いている黒い内蔵バーアンテナにも目が行きますが、このＴＲ－８４型に採用されている風変わりな３連式バリコン（バリアブルコンデンサー）はその形状、長さから大変風格を感じさせられます。複数枚のアルミ板が同じく複数枚の固定アルミ板との間を櫛の歯のように出入りしてアルミ板の重なり面積を変化させることによってコンデンサーの静電容量を変えることができるので昔の同調回路では不可欠なパーツ、この当時よく見かけるのは２連式に対してこのＴＲ－８４型では高感度受信を実現するために３連式バリコンが採用された珍しいラジオ受信機です。
この３連式バリコンに繋がるチューニングダイヤルのメカニズムの回転も軽やかで、まるでパワーステアリングの大型車を運転しているようです。また、ボリュームつまみはガリ音・雑音なくスムーズに可動します。
東京通信工業に始まるソニーの歴史のなかで、近年ラジオの型番は３桁、４桁となりましたが、こちらの商品はＴＲ－８４。ソニー初期に製造された僅か２桁の型番製品。長い歴史を超越して現役でお使いいただける商品です。
▼参考画像：SONY TR-84 - 昭和34年当時のカラー広告
▼イヤホン端子は２個付いています。確認したところ、右側ジャックはイヤホン音声専用で、イヤホン使用時には本体スピーカーが切り離されます。左側ジャックを使用すると本体スピーカー出力と同時にイヤホン出力ができます。
▼米ソ冷戦時代のラジオ受信機
周波数表示の600kHzと700kHzの間と1200kHzの少し上にある２箇所の◀（三角マーク）は何なのでしょうか。近年のラジオにはこのようなマークはありません。
640ｋHｚと1240ｋHzに付けられたマークだったのです。当時は、ソ連とアメリカ側との冷戦時代で核攻撃の恐怖が現実のものだったのです。
アメリカでは核攻撃により、アメリカ各地の一般ラジオ放送局が破壊されても、大丈夫なように国防総省管轄の臨時放送局が準備されていました。その周波数が上記の２つの周波数です。当時、このソニー製品に限らず、アメリカに輸出される日本製ラジオにはこの三角マークが振り付けれていました。
▼このＴＲ－８４型に採用されている高品位・高感度３連式バリコンはその形状や大きさから大変風格を感じさせられるパーツです。
内部のジャンパー端子により低周波増幅部が切り離せるようになっています。
《製品仕様》
・名称：ソニー(株)
・型番：Model TR-84
・受信バンド:中波・535〜1605kc
・回路：高周波付きスーパーヘテロダイン
・トランジスター：8石
2SC73×2(高周波増幅・周波数変換)、2SC76×2(中間周波増幅)、2SD64、2SD66(低周波増幅)、2SB52×2(電力増幅)。
・スピーカー直径： 9cm
・電源：DC 4.5Ｖ /単二乾電池 3本
・無歪出力：100mＷ
・外寸サイズ：約187mm x 103mm x 43mm
・キャビネットカラー：ライトグリーン
※パソコン画面では「ライトブルー」に見えますが、実際の色は緑系のライトグリーンです。
・重量：約800g
・生産国：日本・東京
・発売時期：1959年5月
・発売時の価格11,800円
《商品の状態》
・アメリカから里帰りしたセコンドハンド・中古品です。
・キャビネット本体の角に欠けた部分があり、修復された跡が一か所あります。またキャビネットには擦りキズや経年汚れがありますが、ラジオ内部は綺麗な状態です。
・東京都板橋区における受信状況は、NHK第１、NHK第２、AFN (American Forces Network) ラジオ（アメリカ軍放送）、ＴＢＳラジオの受信を確認しました。
・元箱、ケース、説明書、ロッドアンテナ、イヤホンは付きません。
＊冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量（g）です。
Rev.: 2017 - 04 - 22 (Sat.)
追加の写真
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▲キャビネットの背面・蓋です。
※キャビネットカラーは、ライトグリーンです。
※パソコン画面では「ライトブルー」に見えますが、実際の色は緑系のライトグリーンです。
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▲製品銘鈑は蓋の内側にあります。
※キャビネット裏蓋の開閉は、背面のネジ1個をＯＰＥＮ側に回すと取り外し出来ます。また、蓋閉めは最初にキャビネットの天（左右の頭）を噛み合わせ、最後に底（左右の下側）を噛み合わせるとスムーズです。そして、キャビネットの４辺が揃っていることを確認した上で背面のネジを締めてください。 -
▲電源の単二乾電池3本はお客様でご用意くださいませ。
＊冒頭に記載のサイズは、商品出荷時の梱包目安総重量（g）です。
Rev.: 2017 - 04 - 22 (Sat.)
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