山水電気株式会社(SANSUI ELECTRIC CO., LTD)は、1947年に設立、東京都に本社を置く音響機器の製造メーカー。創業初期は電子部品のトランスの生産・販売が主な事業内容であったが、1969年に海外向けに商品化したラジオ受信機がベトナム戦地の米軍基地内にある購買部(米軍兵士専用の売店)で大ヒットし、オーディオ機器生産・販売へシフトした。1980年代のオーディオブーム全盛の頃には、パイオニア(ホームAV事業は後にオンキヨーの子会社のオンキヨー&パイオニアへ移管)やトリオ(現・JVCケンウッド)と並んで「オーディオ御三家」と呼ばれたメーカーでした。特にステレオアンプ技術において名門として知られ、JBLの日本総代理店にもなった。1980年代後期以降、オーディオブームの衰退やデジタル化の波などにより経営が悪化。2001年には自社の製造拠点がなくなり、音響・映像機器事業からの売上が減少、過去に販売した製品のアフターサービス事業が中心。2014年7月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。