連載! ぱれっと資料室

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◆アサヒぺンタックスauto110製品カタログ・カバー【1979年3月版】

◆1979年3月、ペンタックス(旧旭光学工業)の驚くほどコンパクトな小型軽量でいて110フィルム規格の一眼レフ 「オート110」カメラ発売当時のカタログ・カバーです。
 フィルムカメラとしては世界最小の一眼レフで、レンズは絞り固定で全てF2.8となっており、シャッター兼絞りがボディ側で制御される素晴らしいシステムです。サイズはコンパクトでも しっかり構えて撮っていると、本格的な一眼レフさながらのカメラです。とにかく、このカメラの魅力はサイズ感と見た目、デザインの素晴らしさ。通常の一眼レフをそのまま小さくしたようなデザインから今流行のトイカメラのような雰囲気を持っていますが、妙な所をしっかりと作ってあったり、スプリットの入ったファインダーを覗いていると本格的なカメラを構えているかのような感覚になります。
 ただ今、「フィルム式カメラ」の商品カテゴリーにて販売中です♪


▼世界で一つのカセットタイプのシステム一眼カメラ auto110

auto110 機能説明

(平成26年12月21日 更新)

ここで紹介するAM・トランジスターラジオは、SONYの”TRW-621”という6石・トランジスターラジオです。
昭和36年(1961年)の発売ですが、同年に発売された”TR-630”(時計無しノーマル品:定価6,300円)がベースとなって”TRW-621”(この型番の『W』はWatch付きを意味する:定価10,300円)が登場しました。単純計算では、その差額4,000円は時計代金ということになるのでしょうか。
”TRW-621”は素晴らしいヴィンテージ・ポケット・ラジオだと思います。



(c)ソニー:Model TRW-621時計付きラジオ/左:シチズン時計内蔵 右:セイコー時計内蔵

この6石トランジスターラジオの特徴は一流の時計メーカー品の「時計組込み」のポケットラジオであること。ただ、現在ネットオークションやフリーマーに出て来る商品の多くは、時計が破損しているか、時計は動いていてもタイマー機能は壊れています。またあるいは、時計は動いていてもラジオが鳴らない、鳴っても微かな音量しか駄目な商品が少なくありません。
あと、何を勘違いしたのか、このラジオのスピーカーカバー中央に付いている”S”字の小さな金属製エンブレム(SONYの”S”、SIX TRANSISTORの”S”)を剥ぎ取った商品も少なくない。一見、ゴミか汚れの付着物に勘違いされた人が剥ぎ取ったのかも知れません。

 ラジオに組み込まれた時計文字盤には、”SONY”と”SEIKO”が併記されているものと、、”SONY”と”CITZEN”が併記されているもの2種類があります。

 時計は電池ホルダーの下の白いプレートの裏に組み込まれいます。
時計の仕切り蓋(フタ)は、金属パーツでなくプラスチックです。
タイマーの仕組みは時計内のネジに、電極が接続され、時計に連動しラジオに通電する古典的というかアナログのギミック(タイマー)になっています。
風防に赤い三角印が、描かれていて、その風防を自由に回す事ができます。
赤い三角印に合わせた時間になると、タイマーONとなり、ラジオを鳴らす(電源が入る)機構です。
風防の外周リングを回すことにより、時刻セットする仕組みです。


▲(c)ソニー:Model TRW-621時計付きラジオの内部を覗く
セイコー、シチズン共に当時の腕時計用ではなく、機器組み込み用のゼンマイ巻上げ式のムーブメントのようです。


▲(c)松下電器:National ”T-98 Portalarm” 、デザインはソニー製品とそっくりのラジオ。

SONYの”TRW-621”の発売の翌年には、松下電器からはNational ”T-98 Portalarm” という同じくセイコーの時計を組み込み、よりゴージャスなデザインとなった類似品が発売され、北米市場では成功を収めた。

▲(c)松下電器:当時のアメリカの雑誌広告。時計とともにジュエリー(宝石)も飾り付けた型番 ”T-92 Portalarm”まで発売された。

 現在、米国やカナダのヴィンテージ・ラジオ愛好家に人気が高いのは先駆者である『SONY』の方だと思います。
米国のオークションでは、先日も400ドル近くで取引きされたこともありました。
 ポケットTRラジオにゼンマイ時計を付けた『時を刻む』、実に面白いトランジスターラジオだと思います。
想い出の1960年代パリ・オルリー空港絵ハガキとフランス国内線”AIR INTER”キーフォルダー
1960年代中頃のフランス・パリ中心街に近いオルリー空港の絵はがきです。
空港には、プロペラ機とジェット機の二機が駐機しています。

当時は今とは異なり、ニューヨークやジュネーブなど外国からの航空機はパリ郊外のシャルル・ド・ゴール空港はなく、パリ・オルリー空港に降り立った。
そんな時代、国際線は「エールフランス」、国内線エールフランスの子会社「エアーインター航空」への搭乗客獲得のため、1960年代”AIR INTER”はパリのオルリー空港や旅行代理店でLes Porte-cles Bourbon ブルボン製キーフォルダーを配りました。

なお、ここに紹介した「フランス国内線航空会社 - AIR INTERキーホルダー」は、当店
カテゴリー:「BOURBON-FRANCキーホルダー」コーナーで販売中です。
ぜひ、お立ち寄りください。
1959年ナショナル広告 ■ まわりの人がキョロキョロするほど・・・
更新

「あれ?どこかで鳴っている!まわりの人がキョロキョロする・・・」というキャツチではじまるラジオの広告。

昭和34(1959)年当時、”ナショナル6石超小型ラジオ”の広告です。

ナショナル(松下電器産業)製のトランジスターラジオの生産が軌道に乗ってきた時代の比較的初期のナショナルラジオ。ポケットサイズのラジオとしてはSONYのように魅力的デザインとは言えませんが、大きな真空管ラジオが現役だった時代にここまでコンパクトに纏め上げたことは素晴らしいことでしょう。

電源は市販の006P(9V)乾電池、中波のみ受信。

1959年に当時の発売価格は8,900円。

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昨日につづき、昭和31年に発売されらナショナルのホームラジオ MAGIC-SUPER (MODEL CF-610)の詳細な画像です。
ラジオ本体の内側には、バリコンの糸の「駆動図」、「真空管配置図」、「回路図」が貼られている。


更新

昭和31年に発売されらナショナル MAGIC-SUPER (MODEL CF-610)の詳細な画像です。
本体は木製、表面はプラスチック成型。半世紀以上を経て傷や一部ヒビも入っています。




外寸は535mm X 240mm X 355mm、ホームラジオとしては巨体です。
*つづきの画像は、引き続き明日アップいたします。

1962年SONY広告 ■ すばらしい音質!OTL回路採用
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昭和37年、”SONY MODEL TR-725 BC/SW 2BAND RADIO”の当時の広告です。

大変レトロで珍しいトランジスタラジオです。

7石使用、高性能の内部アンテナ内蔵で感度抜群です。今でも十分な性能です。

外観もデザイン性に優れた逸品です。

当時の発売価格は8,800円。

この広告の”SONY”ロゴマークの上には「日本の生んだ世界のマーク」というキャッチフレーズ。
1958年SONY広告 ■ 世界で一番小さいオールウェーブ
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昭和33年12月、”SONY MODEL TR-710 BC/SW 2BAND RADIO”の当時の広告です。2バンド(短波付き)TRラジオとしては比較的初期のもの。

電源は単二電池2本、無歪出力 100mW。

当時の発売価格は12,900円。

この発売の翌年8月には姉妹機種TR-710B型が登場した。
1965年SONY広告■ラジオの未来学から生まれた
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昭和40年4月、ソリッドステート11(イレブン)シリーズの初代、”SONY MODEL TFM-110 BC/FM/SW 3BAND RADIO”の当時の広告です。

IC(集積回路)+FETを採用したラジオ、受信帯域はMW 530~1605Kc、FM 76~90Mc、SW 3.9~12Mc、電源は単二電池3本、寸法131×180×48mm。

当時の発売価格は¥14,800(本体:12,500円+ACアダプター:1,200+キャリアバッグ:1,100)。

ラジオ本体”SONY”のロゴマークは印刷ではなく,アルミ金属パネルに掘り込まれていて高級感を醸し出して良い感じ。
1957年、世界最小のトランジスタラジオと言われ東通工(ソニー)TR- 63型
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東通工/東京通信工業(改名後:SONY)は1957年3月、世界最小のトランジスタラジオと言われTR- 63型(6石、112×71×32mmサイズ)を発売、高感度、出力と消費電力とも優れており、発売早々から評判になった。 価格は、1万3,800円で、これはちょうど、その昭和32年当時のサラリーマンの1ヵ月の平均給与に相当する額であった。

ソニーは、1957年9月から米国・ニューヨーク近郊のロングアイランド市に本社を置くデルモニコ・インターナショナル社の販売網を活用して、米国全土にラジオを出荷して、ソニーの名は最高級トランジスタラジオの代名詞のごとく言われ、親しまれるようになった。その3、4ヵ月後の1958年1月13日、ニューヨーク市のデルモニコ社の倉庫から1梱包10個入りのソニーTR-63型ラジオ400梱包(ダンボール箱入り)の盗難事件が起きた。その盗賊はSONY製TR-63をだけを盗んだのである。

このニュースのお陰で、ソニーは一躍有名になった。これは、アメリカの業界はじまって以来の大泥棒だといって、その大胆な手口といい、ソニー製だけを持って行く利口さといい、新年早々からニューヨークっ子の格好の話題をさらってしまったのだ。
少年時代、憧れのトランジスターラジオ
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小学校3、4年生のころ、学校の友達が持っているポケットサイズのトランジスターラジオが欲しかった。仕方なくと言うか予算的にその代わりにゲルマニュムラジオを買った思いでがある。そのラジオは電池は不要だったが不恰好なイヤフォンを耳にして聴いた。スピーカーは内蔵されていなかった。名刺サイズくらいの小さなゲルマニュムラジオからはちゃんとラジオMW(中波)放送が流れていた。

その後、中学生になって念願のポケットサイズのトランジスターラジオを手にした。
ちょうどラジオ放送のブームが到来、深夜1時からのラジオ番組「オールナイトニッポン」を楽しみ、海外の英国BBC、中国北京日本語放送などのリスナー人口は増えた。

SONY、NATIONALなどメーカーは次々と高性能機種を発売した。しかし、高級なラジオは簡単に手にすることは出来なかった ・・・ そんな青春時代を過ごした方は少なくないと思います。

昔の中古ラジオは、何とも言えないゴテゴテした外観、スピーカーからは雑音が混ざることもある、擦り傷もありますが、お部屋のレトロな飾り物かアクセサリーとして楽しむことが出来ると思います。もちろん、ラジオ放送を聴いて楽しむのもいいでしょう。

本日、ここに紹介する1台のトランジスターラジオ”SONY MODEL TR-3550”は、1970年代後期のごく一般的なポケットサイズのソニー6石ラジオ、単3乾電池2本を使用。香港が世界の町工場と呼ばれた当時のもの。既にこの時代、"Made in Japan"製品は次々消えていった。